改正案に疑問が残る中…「裏金1500万円」世耕弘成が“

名前だけ変えて”政治資金パーティー開催へ

配信

 

 

FRIDAY

「安倍派5人衆」の一人で、裏金問題では1500万円以上の未記載があった世耕。未だに国民が納得する形での説明責任を果たしているとは言い難いが……

6月6日、衆議院本会議が開かれ、政治資金規正法改正案が可決され、衆議院を通過した。 【実物画像】やばい…!元参議院幹事長・世耕弘成が「懲りずに行う政治資金パーティー」案内状の中身 この改正案は、一連の自民党派閥による裏金事件を受けたもので、岸田文雄(66)が率先する形で進められてきた。

 

岸田は「党として思い切った、踏み込んだ案を示す決意をし、実行した」と語ったが、まだまだ不透明な部分も多く、内容には疑問の声が上がった。

 

 「公開基準額を当初の『20万円超え』から、改正案の施行1年後より『5万円超え』に引き下げることや、議員本人に政治資金収支報告書の『確認書』の作成が義務づけられました。

 

また、未作成や内容が不十分であれば、50万円以下の罰金が科されることも決まりました。 

一方で抜け道も数多く存在しています。

 

中でも争点になっているのは『政策活動費の領収書を10年後に公開する』という部分。

 

政治資金規正法や所得税法違反の時効は5年のため、公開されたタイミングで万が一、不正が発覚したとしても罰することができない。

今回の国会期間中に成立させる点は評価できますが、詳細について、岸田は『成立後に検討していく』と答える箇所も多く、踏み込んだ改正案になっているのかという点については、疑問が残ります」(全国紙社会部記者) 岸田は今国会中での改正案成立に強いこだわりを見せてきた。

 

その裏には、改正案を成立させることで支持率を回復させ、その勢いのまま衆議院解散総選挙・自民党総裁選での再選を果たしたい思惑があると見られている。 そして、この動きに合わせ各議員も衆議院解散総選挙を見据え、動き出している。

その中でも資金集めに躍起になっている人物がいる。解散総選挙で衆院鞍替えを狙う元参議院自民党幹事長の世耕弘成

 

(61)だ。 「世耕は長く “参議院のドン”として存在感を放ってきた。しかし、政治資金パーティーに関する裏金問題では、多額の記載漏れが発覚。今年2月に政治資金収支報告書を訂正し、記載していなかった1542万円の使途を新たに追記しましたが、その中には高級シャンパンのドンペリを購入した領収書が何枚もあったため、『政治活動でなぜシャンパンを買う必要があるのか』と批判を集めました。

 その後、党の処分として上から2番目に重たい『離党勧告』を受け、今年4月4日に離党届を提出しました。でも、本人はまだ諦めていません。次期衆議院選を見据え、早くも動き出しているのですが……その“やり方”に、関係者からも呆れた声が上がっています」(自民党関係者) 自民党関係者が嘆息する理由は何か――。規制法改正案について、国民から不満が噴出しているなか、渦中の一人であった世耕氏が近々、政治資金パーティーを開催するというのだ。

 

 世耕はすでに自民党を離党しており、一連の問題に対しても責任をとった形にしているものの、未だ自らの言葉で説明責任を果たしていない。その上、あまりに節操のないタイミングでの開催に、関係者も戸惑いを隠さない。

 

 「世耕の政治資金パーティーの案内が届いたのは5月下旬。会自体は6月下旬に開催するようで、都内の有名4つ星ホテルの宴会場を貸し切って行われます。会費も通常の政治資金パーティーと同じく2万円。

 

ただ、名前だけは『政経セミナー』と書かれていて、そこには気を使うのか! と思いましたね」(同前) 実際に本誌が入手した案内状にも、名前は「政経セミナー」となっている。あくまでも勉強会である、ということだが、開催趣旨や参加費を見るに、政治資金パーティーであることは明白だ。 

 

「世耕はすでに地元・和歌山県で支持者への挨拶回りも精力的に行っているそうです。これだけ熱心に動く裏には、同じ選挙区に強力なライバルがいるからに他なりません。出馬予定の和歌山県の新2区には、二階俊博元幹事長(85)の三男・伸康

(46)も出馬を予定している。

 

世耕とすれば負けは許されない戦いだけに、裏金問題を巡る改正案が一段落する前にもかかわらずパーティーの開催告知に踏み切ったのでしょう。背に腹は代えられなかったのでしょうね」(地元の支援者) 岸田は当初、6月23日に会期末を迎える今国会中に解散に踏み切り、総選挙に打って出る予定だった。ただ、改正案が可決されても支持率回復の可能性は低いと判断し、会期中での解散を断念したとされる。改正案の行方を見定めてからでも、遅くなかったように思われるが……。