草なぎ剛、SMAP時代の劣等感救った恩師の言葉に感謝「不完全なのが自分の個性になっていく」

 

 

俳優草なぎ剛(49)が26日放送のTBS系「日曜日の初耳学」(日曜午後10時)に出演。演じる上での恩師からの言葉を明かした。

SMAPメンバーの中で、連続ドラマの主演を務めるのが一番遅かった草なぎには当時、劣等感があったという。それを吹き飛ばしてくれたのが、つかこうへい氏の言葉だったという。

草なぎは25歳当時の99年に、つかこうへい氏が演出を務めた舞台「蒲田行進曲」で主演を務めた。その際、つか氏から「君の中には魔物がいる。そこがすごくいい。感情の扉を開こう」と言われたことが契機だったと明かした。

「蒲田行進曲」は「売れない役者の話で。そういう役で。どこか自分の気持ちと(主人公の)ヤスという役に、売れない役者の中に重なる部分があって。台本がほぼなくて。つか先生が口立てで演出をつけてくださるので。何か自分の気持ちとリンクしたものがあって。ヤスというフィルターを通して自分の気持ちをすべて舞台に注ぎ込めた」と当時を回想した。

さらに「ヤスを演じたことで、足りない、不完全なものの中に、その人なりの個性や輝きがあるんだよって、つか先生が教えてくれた」と恩師に感謝。続けて「特に若い時って完璧を求める。隣を見たら自分よりカッコよくて、優れてて、歌がうまかったり、踊りがうまかったり、容姿がよかったり。比べがちだけど、この役をやったことによって、足りないところや不完全なのが自分の個性になっていくんじゃないかなって思わせてくれた」と語った。

※「草なぎ」の「なぎ」は弓ヘンに前の旧字体その下に刀

草なぎ剛(2022年8月撮影)

草なぎ剛(2022年8月撮影)© 日刊スポーツ新聞社