大阪府知事や大阪市長を務めた橋下徹氏は23日、自身のX(旧ツイッター)を更新し、広島県安芸高田市長の東京都知事選(6月20日告示、7月7日投開票)への出馬表明を受けた泉房穂・前明石市長の主張に反論した。

泉氏は、安芸高田市の石丸伸二市長が都知事選への出馬を表明したことについて、20日のXに「『安芸高田市長をまだまだ続けたかったという思い』が本当にあるのであれば、市長を続けるべきだと思う。3期12年間、歯を食いしばって市長を続けてきた立場からすると、1期目の途中で市長を辞めて、東京で立候補するという発想が理解できない。国政なら、まだ理解可能だが・・」と投稿。1期限りでの市長退任となることに、疑問を投げかけていた。

 

橋下氏は、この泉氏の投稿を引用しながら「自分は国会議員に当選できないからといって、国政を放り投げて明石市長に転身。石丸さんのことを批判できる立場ではない」と、持論をまじえてポストした。

橋下氏はまた、直近で泉氏がXで訴えたさまざまなテーマの主張にも次々と反論。「0歳児選挙権」への反対主張には「いつもの的外れな自分の支持者向け発言」などとし、明石市の人口をめぐり、泉氏が「政治は結果だ。明石市の場合、人口減少が人口増に転じ、11年連続人口増で、その増加割合は全国の中核市で第1位。住みたい街ランキングもランク外から関西圏で1位や3位に急上昇。市民満足度も急上昇で9割超え。不動産価格も上昇を続けている。政治の結果とは、市民の笑顔、安心だと思っている」とした投稿には「泉氏の明石市政で兵庫県民や関西府県民、ましてや日本全体が豊かになったことはない。明石市のみの話」などと指摘。「他方大阪万博の政策は大阪市民だけでなく、関西府県民、日本全体を豊かにしていく挑戦だ。明石市行政の経験だけでは分からんやろなー」と投稿するなど、Xで双方の主張対立が起きている。

橋下徹氏が泉房穂氏に反論「石丸さんを批判できる立場ではない」安芸高田市長めぐるX投稿に

橋下徹氏(2023年7月撮影)

橋下徹氏(2023年7月撮影)© 日刊スポーツ新聞社