旧統一教会に「過料」命じる決定 東京地裁 

文科省の調査に回答拒否

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世界平和統一家庭連合本部前ではためく旗=2023年11月7日午前11時32分、東京都渋谷区

 世界平和統一家庭連合(旧統一教会)をめぐり、宗教法人法の「報告徴収・質問権」に基づく調査に回答しない項目が多数あったとして、文部科学省が行政罰の「過料」を科すよう求めた申し立てに対し、

 

東京地裁は26日、教団に10万円の過料を科す決定を出した。  

 質問権をめぐり、裁判所が過料の決定を出すのは初めて。決定に不服がある場合は最高裁まで争うことができる。  同法は、回答がない場合、法人の代表役員に10万円以下の過料を科すと定めている。  文科省は2022年11月~23年7月、7回にわたって教団に質問権を行使し、500項目以上の質問をした。教団は100以上の項目に回答せず、文科省は23年9月、教団に過料を科すよう求める通知を東京地裁に送った。