ガハハ・・・・・・候補達

 

6位は裏金・派閥問題で「だんまり」な人

岸田政権が危機に瀕するなか、早くも「次の総理」の名が取りざたされている。『週刊現代』では自民党だけではなく、野党の党首や民間人を候補に入れたアンケート調査を実施。「総理になってほしい人」のランキングを作成。政治ジャーナリスト・安積明子氏、および政治記者のコメントとともに、結果を見ていこう。

14~7位はこちら『「総理になってほしい人」ランキング最新結果を発表!9位菅義偉、8位山本太郎…「高市早苗」の驚きの順位』

 

 

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河野太郎・デジタル相は6位となった。

「『改革派』を自称しながら、裏金や派閥の問題ではだんまりを続け、存在感は低下の一途。最近は記者からの注目度も明らかに下がり、張り付く記者も減っている。唯一派閥を維持している麻生派に所属し、麻生さんに頭が上がらないという構図から脱皮しない限り、総裁候補にすらなり得ない」(政治記者)

5位は政界最大の「ジョーカー」と呼ばれる、東京都知事・小池百合子。

現実的には「ハードルは高い」

「6月の知事選の時期に解散総選挙があれば、小池知事が衆院選に出て、一気に自民党総裁になるシナリオもありえる。逆に希望の党と同様に、野党再編の切り札になるかもしれない。現職国会議員にはないカリスマ性があるので、動向に注目が集まる」(政治記者)

一方、安積氏は「ハードルは高い」と見ている。

「小池さんは一攫千金狙いで、地道なことはしません。年齢的にも、国政にも戻るなら総理でないといけないでしょう。ただ、国政の中で彼女を総理候補として担ぐ地盤がない。二階派の跡取りとし名前が出たことはありましたが、はたして武田良太が許すのか。世論的には注目されていますが、総理候補としては乗り越えるハードルがいくつもあります」

 

4位は上川陽子外相。麻生副総裁の「おばさん」発言でも話題になり、総理候補としてたびたび名前が挙がるようになっている。

「麻生さんが次の総理として目をつけているのは間違いないが、党内で積極的に推す声はあまりない。世間の知名度も低く、年齢も70歳を過ぎている。ちょっと持ち上げられすぎている」(政治記者)という冷静な意見も。安積氏はどう見ているのか。

「実務家としては優秀だと思います。端的に言えば『言われたとおりのことを必ずやれる人』で、法務大臣時代にはオウム死刑囚13人の死刑を執行するという思いきったこともやった。

ただ、自分で派閥を持っているわけでもありませんし、一人では20人の推薦人が集まるか分からない。麻生さんをはじめとした有力者のサポートが必要ですし、トップに立って何ができるかはまったくの未知数ですね」

有力な自民党の総理候補たちを抑え、3位となったが元大阪府知事・橋下徹だった。

問題は「側近がいない」こと

「テレビ出演で知名度が抜群だったので、上位に入ったのでしょう」と安積氏は冷静に分析する。現役の政治家ではない以上、ハードルはかなり高いが、待望論は根強い。

「維新が国政政党として飛躍するには、橋下さんが出てこないと難しい。かねてから『野党で予備選挙をして候補者を一本化し、政権交代を目指すべき』という考えを示しているので、橋下さん自身が野党のリーダーとなれば総理の座が見えてくる。問題は側近といえる議員がいないこと。政局的な動きは仕掛けられないので、神輿に乗っかるしかない」(政治記者)

2位は小泉進次郎。42歳とまだ若いが、期待の声は大きい。

「かつては国会改革などパフォーマンス的な活動が多かったが、最近はライドシェアや犯罪被害者支援など熱心に取り組んできた政策で成果を上げるなど、地に足がついた活動も目立ってきた。自分が自分が、というのがなくなり、閣僚経験者ながら国対副委員長といった裏方を一生懸命やったことから党内の評価も上がっている。自民党がさらなる窮地に陥れば、待望論が浮上してくる可能性も」(政治記者)

「50歳まで総裁選に立ってはならない、という父・純一郎さんの教えを忠実に守っているようにも思えます。自民党は『若い時は雑巾がけをしている』という体質の政党でし、まだ年齢的にも早いでしょう。総裁選に向けての情報発信もしていませんし、ご本人もまだ国を背負う準備をしているようには思えません」(安積氏)

はたして、そんな彼を凌いで1位となったのは、誰なのか。

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つづく記事『「総理になってほしい人」ランキング、1位に輝いた国会議員を直撃…!総理になったら「アベノミクスを否定する!」』では、本人に話を聞いている。