熊本県教委、54歳教諭を減給 

公用パソコンで不適切動画閲覧

 

教職員の懲戒処分を受けて謝罪する県教委の担当者ら=熊本市中央区の熊本県庁で2024年3月12日午後3時30分、中村園子撮影

教職員の懲戒処分を受けて謝罪する県教委の担当者ら

=熊本市中央区の熊本県庁で2024年3月12日午後3時30分、中村園子撮影© 毎日新聞 提供

 熊本県教育委員会は12日、校内の理科室で公務用のパソコンで不適切な動画を閲覧したとして、県内の公立中学校に勤務する男性教諭(54)を減給10分の1(6カ月)の懲戒処分にした。

 県教委によると、男性教諭は2021年5月~24年1月、音楽系やアダルト系、アニメ、ギャンブルといった公務に関係ない動画を約4000回、計1700時間を超えて閲覧。そのうち約520時間は勤務時間内だった。同教諭は事実を認め「自分を甘やかしてしまい、申し訳なく思っている」と話している。

 県教委はこの他、兼業するのに必要な手続きを取らず、教科書をまとめる業務に携わり約86万円の報酬を得ていたとして、県立高の男性教諭(47)を戒告処分とした。

 23年度の県教委による懲戒処分は6件目。白石伸一教育長は「信頼回復に向け万全を期し、不祥事の根絶に取り組む」とコメントした。【中村園子】