井岡一翔を戒告処分、大麻成分が尿検体から検出…

JBC「信頼維持の義務怠った」

井岡一翔(右、昨年6月撮影)

井岡一翔(右、昨年6月撮影)© 読売新聞

 日本ボクシングコミッション(JBC)は10日、世界ボクシング協会(WBA)スーパーフライ級王者の井岡一翔(志成)を、2022年12月末の試合の際に行われたドーピング検査で禁止物質の大麻成分が検出された問題で、倫理規定違反による戒告処分にしたと発表した。処分は今月7日付。

 発表によると、井岡の尿検体から検出された大麻成分は、ドーピング違反の基準となる数値を下回っていたが、「ボクシング界の信頼を維持するように努めなければならない義務を怠った」と判断した。

 JBCはまた、昨年5月に札幌市で行われた興行で出場予定だったナイジェリア選手とは別の2人が出場した問題で、興行を実施した平仲ボクシングスクールジムの平仲信明会長に対し、プロモーターライセンスの無期限停止処分を科した。