赤福餅を「作った当日にお届け」…

東海道新幹線で運送試験、輸送先では5分で売り切れ

名古屋駅で東海道新幹線に積み込まれる赤福餅

名古屋駅で東海道新幹線に積み込まれる赤福餅© 読売新聞

 東海道新幹線「こだま」で法人向けの荷物を即日で運ぶサービス「東海道マッハ便」を始めるのを前に、JR東海は8日、名古屋から新潟まで東京経由で、伊勢名物「赤福餅」を運ぶ試験を実施した。

 マッハ便は、東京―名古屋、新大阪駅を発着するこだまの上下線48本が対象で、4月以降に始める。11号車の業務用室を活用し、段ボール40箱相当の荷物を輸送する。高速で揺れが小さい新幹線の特性を生かし、医療品や精密機器、生鮮食品などの輸送需要を見込む。

 名古屋駅ではこの日午前8時過ぎ、早朝に作られた赤福餅(12個入り)120箱を新幹線に積み込んだ。その後、東京駅で上越新幹線に積み替えて新潟駅まで運び、午後には同駅構内で販売、5分で売り切れたという。

 赤福営業本部の島津啓彰係長は「作った当日にお届けできるのは大変うれしい」と話していた。