宇都宮健児氏(左)と前川喜平氏

宇都宮健児氏(左)と前川喜平氏© 東スポWEB

元文科省事務次官の前川喜平氏と弁護士の宇都宮健児氏らは8日、今夏の東京都知事選挙(6月20日告示、7月7日投開票)に向けて野党や市民団体が共闘して候補者を推す「候補者選定委員会」を立ち上げた。

国会内で開いた会合では前川氏、宇都宮氏のほかに立憲民主党の東京都連幹事長・手塚仁雄衆院議員や日本共産党の小池晃書記局長、市民団体の代表者らが出席した。

同会呼びかけ人となった前川氏は小池知事について「8年前に小池さんが現れたとき、自民党と決別し対決して頑張ってくれると期待した人も多かったと思うが、どうやらやはり自民党ではないか。あわよくば(国政に)戻って、あわよくば(自民党)総裁にと考えていると疑ってしまう。機会さえあればいつでも国政に戻ろうとするとにらんでいる」とした上で「小池都政に替わる都政が絶対に必要だ」と訴えた。

 

前回の2020年の都知事選で、小池氏に敗れた経験を持つ宇都宮氏は「小池知事は(再選に向けて)準備万端の状況だと思います。都知事選の結果は国政にも大きな影響を与える。おそらく年内に行われるだろう衆院選にも、都知事選の結果が大きな影響を与えると思う」と述べ、小池氏対抗馬の重要性を語った。

同会合では小池氏の対抗馬候補の名前は10人くらい出たという。

手塚氏は「特に強い意見として女性候補がいいんじゃないかという声は強くありました。ある一定の行政経験がある方がいいだろうという話は出ていました。今日、名前が出た人で政党に党籍を持っている人は1人いました」と語った。

れいわ新選組とミライ会議は同会合に出席しなかった。

「今日の段階では参加できないと。いろいろやり取りをする中で今日は難しいと。(国民民主党は)返事がなかった」(手塚氏)

次回の会合は3月8日に予定している。