先日の講義で、あなたの意識は本当にあなた自身のものですか?というテーマで腸脳相関の話をしました。自分の食べたいものや、不安や怒りの感情が腸から来ているかも知れないという様々な研究を例に考えてみました。その時にこれは話しませんでしたが戦後米国は日本人の国民性を変える為に食事の改革に

取り組んだという事実が公文書に残っているそうです。NHKドキュメントでも紹介されました。つまりその国で伝統的に食べられているものによって育てられた腸内細菌等がその国の国民性を作っているというように考えられるでしょう。その様に考えれば更にその地域、その村、その家と食べ物が特徴を作って

いるのかも知れません。その上で言いたいことは、あなた自身はあなたが食べているものが作っているということです。もう少し言えば、あなたのお腹の中に入る虫たちの考えが、あなたの考えるだと言うことです。若者が若い考えなのも年寄りが年寄りの考えなのも、そのお腹が作っているのだと思うのです

つまり若者と同じ様なものをいつも食べている人は考え方もやっぱり若い。それは腸内の虫たち(腹の虫・東洋医学用語)、腸内細菌がそうさせている様なのです。私達の体が炎症を起こすのも、心が不安になるのも虫の機嫌一つなのかも知れません。そこで大事なのはいい虫を育てることです。伝統食がそれです

栄養バランスとよく言われます。伝統食は栄養はもちろんですが、冷熱のバランスが絶妙だと言えます。つまり体を温めるものと冷やすものです。フレンチパラドクスは有名ですがこれも冷熱でみると謎が解けます。フライドチキンを食べるとコーラが飲みたくなる。もしかすると、これも腹の虫のせいかも?

また別の見方もできます。その国の国民性を伝統食を奪うことで変えることができるとしたらとても怖いことです。なぜなら人気の芸能人に浸透させたい食べ物を食べさせてマスコミで流行を広げて行けば、私達の中に住む虫の気質を変えられてしまうかも知れないからです。米国が行ったフライパン運動の様に