不安で緊張している子供には、薄皮一枚をさするような気持ちでなでてあげる


 


緊張状態にまでなってしまう子供は、どうするのかと言うと、皮膚をさするように刺激してあげると緊張が緩んでくる。


ここで大事なことは、本当に皮膚の表面だけをさするということ。


それはなぜか、皮膚のすぐ下には薄い筋肉の層があって、ここを動かしてしまうと体は緊張する方向に動いてしまう。


だから皮膚の表面だけを、手の重みを感じさせないようにさすって上げると良い。


いわゆる「かんの虫」で、かんしゃくを起こしているような子供も、注意深く軽い手でさすることを何度か繰り返せば、すぐにおさまってくる。


子供も含めほとんどの生き物は、皮膚を刺激してあげると、精神が安定するようになっている。皮膚にはそのような役割があるのだ。


泣いている子供がいたら手足をさすってあげると、泣き止んでくる。


ただ最近は子供が泣いていても、むやみにさすりに行けないので、やってあげれないが、


軽くさする要領さえ心得ておけば、なでてあげるだけで本当によく落ち着いて変わってくる。


ただ一つだけ注意がある。ゴシゴシして皮脂を取ってはいけない。皮脂は守りの要。


 


『皮膚で聞くボイスヒーリング・子どもの皮膚を通して見た世界』より修正加筆