そうなってくると、少ないエネルギーの元で働かないといけないという、非常に過酷な状況が精子には待っているのです。単純に雌雄の話として今の私達が置かれている状況を振り返ってみても、雄の過酷な状況は平均余命の点からも、ちょっと涙ぐましい感じになってきてしまうのは、私が雄側だからでしょうか。

話の続きに戻りましょう。この精子と卵子が結合するという一大生命現象は、ミトコンドリアと酸素という視点で見れば、酸素を利用する系と酸素をあまり利用しない系の二つの生物が合わさって、両方のエネルギー系統を効率よく使うことができるハイブリッド生物へ進化したと言うことができます。そこでもう少し酸素系と無酸素系というのがどういうことなのか調べてみたいと思います。

2019年意識と生命の意味の講座から