※この記事には、スターウォーズのスピンオフドラマ「ブック・オブ・ボバ・フェット」の内容に関する記述が含まれます。

 

 

(※2022/6/17 画像と文章を追加しました)

 

 

 

 

こんにちは、かぜのこです。


前回の予告からあっという間に三ヶ月以上経ってしまいましたが、本日はようやくこちらの作品をお披露目いたします。





スピンオフドラマ「ブック・オブ・ボバ・フェット」より、ディン・ジャリンの改造型N-1 スターファイターです!


初登場は「BoBF」第5話でしたね。

劇中のスターファイター自体のかっこよさもさることながら、この第5話と第6話が個人的には「BoBF」の中でも群を抜いたおもしろさで、視聴後の興奮冷めやらぬままにビルドに取り組んだのを覚えています。


…その後、パーツ注文を億劫がって作りかけのまま放置していましたが、なんとか製品版の発売前に完成させることができました。



「BoBF」の感想も結局語らずじまいですね。
そのうちガッツリ語りたいなと思っています。

…思ってはいるのですが、いつになることやら。f^^;




さて、前置きはこのくらいにして、さっそく完成した機体を見ていきましょう!

 

 




今回とくにこだわったポイントは二つあります。

一つは、機体中央にある吸気筒の本数を3本で再現すること。

そしてもう一つは、後部座席のキャノピーを2×2のドームパーツではなく、4×4のキャノピーパーツを使って再現すること。




では、まずは吸気筒(ターボニック・ヴェンチュリ・パワー・アシミレーター?)の方から見ていきましょう。

 



この吸気筒は、こだわったポイントであると同時に今回のビルドのスタート地点でもあります。

通常、この手の吸気筒や排気筒を作るとき、まず真っ先に思い浮かぶのは双眼鏡パーツを使った再現です。
とはいえ、当然のことながらそれだと2本にしかなりません。


あれこれ試行錯誤した結果、吸気筒部分は丸棒ホルダーを使って表現し、その上から比較的新しい長さ2の丸棒パーツを使って抑え込むような形で固定するという形にまとめることができました。

ここは力の入った出来となっています。



続いて後部座席です。



後部座席をキャノピーパーツを使って再現するというのは、私にとってはどうしても譲れないポイントでした。


というのも、第5話の中でレイザー・クレストの代わりになる機体として、N-1を新たな愛機にしようとペリ・モットーが提案したときには、
「賞金稼ぎに単座戦闘機?最低でも賞金首を乗せられるスペースがないとダメでしょ。このおばちゃん何を考えているんだ?」
と思ったのです。

ところが完成したN-1では、ドロイドポートが座席に改造されているではありませんか!
「なるほど!この手があったか!よく考えたものだなぁ!」
と、手の平返しで舌を巻いたのをよく憶えています。


というわけで、世間一般ではグローグー専用席と見なされている節のあるこの後部座席ですが、
私個人としては、一般的なヒューマノイドなら乗り込めるだけのスペースはあると勝手に解釈しています。

 



その弊害というべきか、グローグーが乗る際には簡易的な“チャイルド”シートが必要になりますが、これもまたシャレが効いててお気に入りです。




続いては各部のディティールを見ていきましょう。


まずはエンジンから。

 

 




エンジンは劇中の機体と同様、左右非対称に仕上げました。

ここは「BoBF」視聴時から本当に作るのが楽しみなところでした。


右側のエンジンのフレームが露出してる感じや、左側のエンジン上部にある特徴的な装甲(BDと一緒に嵌めたもの)など、なかなか雰囲気を捉えられているのではないかと思います。






なかでも個人的にとても気に入っているのが、このダークオレンジのパーツです。

このパーツ、実は我が家にある「75258 アナキンのポッドレーサー(20周年記念モデル)」のセットから拝借したものなんですよね。

完成したN-1のテスト飛行で、かつてのブーンタ・イヴ・クラシックのコースを飛んだことを踏まえると、なかなか粋なパーツチョイスになったのではないかと思います。


エンジンを分解するとこんな感じ。

 

 



装飾によってだいぶ雰囲気は違いますが、基本的な構造は左右同じです。

 

翼との接続にはボールジョイントを使用しています。

新しい3×3のシリンダーパーツを使ったエンジン後部の表現もなかなかお気に入りですね。

(これのためにわざわざXウィングを買いました…f^^;)




続いては機体の構造を見ていきましょう。

 

機体の両サイドにある斜めの箇所はクリップで固定。

 

座席~機体後部はブラケットと新しい2方向側面ポッチブロックを使って作っています。

見た目に反してそれなりに頑丈です。

 



例によってブラケットを多用した構造ですね。

 

ブラケット系のパーツは1×1のものが増えたことで、さらに作れるものの幅が広がったと思います。

 






ディティール面の話に戻りますが、フレームが露出した箇所をどのように表現するかというのも、今回楽しめたポイントでした。



真っ先に思いついたこちらの表現は、思っていたより見栄えが悪かったため泣く泣く却下…。





ちなみに、機体の両サイドに使っているこのパーツはちょっとしたレアパーツです。

76165 アイアンマン・ヘルメット」に入っていた、1側面にのみ金の塗装がされているダークタンのプレートです。(写真だとわかりにくいですね…)



たまたまパーツ屋で見かけて購入していたものですが、思いもかけないところで役立ってくれました。

こういう使い道が無さそうなパーツが忘れた頃に活躍してくれるというのも、レゴのおもしろさの一つですね。





色の話つながりということで余談を一つ。


今回、機体の上面に使っているのはフラットシルバーという色です。



N-1制作にあたって調べたところ、レゴには少なくとも3種類のシルバー系の色合いがあるらしいんですね。


このうち、クロムシルバーという色はほぼ絶滅危惧種というべき存在で、現在では一部のパーツ(ドゥークー伯爵のライトセーバーの柄など)にしか使われていません。

昔はライトセーバーの柄と言えばこの色だったんですけどね…。コストが高いのでしょうか。


次に上の写真の左側にあるのがフラットシルバー。
この色は、ウルトラ・エージェントシリーズ(2014〜2015)などで多用されていたものの、現在ではミニフィグのアクセサリーやグリルタイルなど、やはり限られたパーツで使われるのみとなりつつあるようです。


そして上の画像右にあるのがメタリックシルバー。
現在、カーブスロープ系のパーツだと一番流通しているのがこの色です。

ディスカバリー号やタイプライター、マンダロリアンのヘルメットなどに使われています。
フラットシルバーより明るめで、ザラついた質感が特徴的ですね。



さて、問題はどの色を使うかということです。



今回シルバー系の色にしたいと思ったのはこちらのパーツ。


基本的にはメタリックシルバーで揃えられるものがほとんどなのですが、1×4のカーブスロープのみ、2008〜2009年に発売されたエージェントシリーズにしか入っていない激レアパーツでした。

 

加えて、制作当時はまだ「75328 マンダロリアン・ヘルメット」が発売されておらず、それ以外のメタリックシルバーのパーツも全体的に入手難度が高い状況でした。


ということでさんざん悩んだ挙句、今回は実際の機体色に近く、個人的にも好みなフラットシルバーを採用しつつ、メタリックシルバーのパーツも各所に散りばめることにしました。


いま冷静に考えると、ヘルメットの発売を待ってからメタリックシルバーで作った方が明らかに見栄えがよかったような気がします。f^^;

 

 

いつかメタリックシルバーで作り直したい…!

だけどメタリック系のパーツは単価が高い…。

 

悩ましいところですね。

 






というか、今回思い立ってフラットシルバーをグレーに置き換えてみたところ、これはこれでアリな気がしてきました。

 

少なくとも、色が散らからない分、写真映りは圧倒的にこちらの方がいいですね。f^^;

 

機体色についてはもう少し改善の余地がありそうです。




 

 

最後に白状すると、今回のビルドは完璧なオリジナルビルドとは言い切りにくい部分があります。


というのも、最近は省エネもかねて、何かを作り始める前に参考になりそうな作例を探してから取り掛かることが多いのですが、
今回その過程であまりにも完璧すぎるN-1の作例を見つけてしまったのです。


それがこちら↓

 

 

 


うっとりするくらい美しいN-1だと思いませんか…?

 

滑らかな曲線、機体のサイズ感、どれをとっても完璧という他のない、見事なビルドです。



ということで、今回使ったパーツのチョイスや、シルエットの作り方などはだいぶこちらの作例を参考にしています。


 



とはいえ、調べてみるとこの作例は見栄えがよい代わりに非常に脆いという評判が散見されたため、
内部構造はブラケットを多用したやり方で一から作り直しています。

上の画像を見ると一目瞭然ですね。

 

 

元の作例は大きさを抑えるためか、かなり複雑な内部構造をしています。

 

一方で、今回私が改造型N-1を作るうえでは、冒頭でもお話ししたとおり後部座席を4幅で作りたいというこだわりがあったほか、機体中央にも新たに吸気筒を作る必要があったため、

同じ内部構造をそのまま流用するというのは、いずれにせよ難しかったのではないかと思います。

 

ただやはり、参考元にした作例を見てしまうと、機体の大きさはもう少し抑えたかったなぁという思いが込み上げてきますね。

 

本当に美しい作例だと思いませんか?



以上、最後にちょっとしたズル?の告白でした(笑)
 

 

 

 

 

ということで、だいぶ長くなりましたが、ディン・ジャリンの改造型N-1 スターファイターのご紹介でした!


 

最初は手遊びのつもりで始めた省エネビルドくらいに思っていましたが、作り始めるうちにいつの間にやら熱が入ってしまい、結果的にはかなりこだわりや愛情を詰め込んだ作品に仕上げることができたのではないかと思います。^^

 

 

ここ半年ほどあまりレゴに触れていないなかで、なかなかガッツリとオリジナル作品を組むことも難しいですが、たまに手を動かすとレゴの楽しさを実感します。

 

このN-1の制作中もとても楽しかったのを覚えています。^^

もう少し日常的にレゴに触れる環境を整えたいものです…。




次回はそんな手遊びの中で作ったプチビルド記事を予定しています!

 

 

それではみなさまもよきレゴライフ&スターウォーズライフを!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2022/6/17追記


 

友人から製品版のN-1を借りることができたため、比較写真を撮ってみました!

 

控えめに言っても製品版は相当長いですね…。

 

 

友人とも話したのですが、多少つくりが粗いのは改良の余地があると前向きに捉えることもできるとして、せめてサイズ感をもう少し小さくして値段を下げてほしいものです。

 

ペリ・モットーのフィグは欲しいんですけどね…。

あと、今回はマンドーの顔もちゃんとプリントされているんですよね。ズルい。