※今回の記事ではクローンウォーズ・シーズンファイナルの第10話「幻影の弟子」の内容についてかなりガッツリ触れています。

未視聴の方は見ないでください。

 

 

 

 

 

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玉座の間での戦いは、とても印象深い場面だった。

 

戦い、死んでいくクローンとマンダロリアンたち。

そして、アソーカとモールの対峙。

 

交互に映し出される二つの戦いは、様々な思いを呼び起こす。

 

 

何よりも克明に浮かび上がったのは、玉座の間での戦いがそれぞれ異なる信念に仕える者同士の戦いだったということだ。

 

 

332中隊のトルーパーたちは、彼女を信じて戦っている。

アソーカは決して彼らを裏切らないだろう。

 

同じように、アソーカはアナキンを信じて戦っている。

それなのに、彼はその信頼を裏切ってしまったのだ…。

 

 

シャドウ・コレクティヴのマンダロリアンたちもまた、モールを信じて戦っている。

それなのに、モールはアソーカに共闘を持ちかける。

マンダロリアンたちにとっては裏切り以外の何物でもない。

 

それもそのはず、モールは最初から彼らを裏切るつもりでいたのだ。

 

彼にとっては部下もまた、野望のための道具でしかない。

かつて彼自身がそうだったように。

 

 

 

 

あのモールが「死なせてくれ」と言った。

衝撃だった。

 

「反乱者たち」後半での彼は、たしかに死に場所を探しているかのように見えた。

旅の終着点を求めていた。

 

だが、彼はこんなにも早くから、自分の死に場所を探していたのだ。

 

アナキンとオビ=ワンを呼び寄せようとしたのも、おそらくは…。

 

 

 

今回の話で、モールの業のようなものが見えた気がする。

 

決して勝ち目はないとわかっていてもなお、生きている限り彼は、かつての師に挑まずにはいられない。

彼自身の野望によって。

 

だが、強大な力を相手に力で挑んだところで、到底敵うはずもない。

恐怖と暴力しか己の武器を知らない男に、端から勝ち目などなかったのだ。

 

モールはそれすらも知っている。

だからこそ、心の奥底では死を、旅の終わりを、そして心の平穏を願っていたのかもしれない。

 

 

 

ホロクロンに彼が望んだのは、シスを倒す鍵となる男だった。

だが、ホロクロンが彼に見せたのは、彼の旅路に引導を渡せる者だった。

 

モールが心の奥底で望んでいたもの――。ホロクロンは、それを与えたのだろう。

 

 

 

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とり急ぎ、駄文です。

 

 

今回もまぁ熱かった。

 

映像や動きもとても綺麗でしたね。

 

 

 

次回もまた、楽しみです。