こんばんは、かぜのこです。
 
 
 
今週は関東でも雪が降りましたね!
こんなに雪が積もるというのはめったにない出来事なので、雪かきさえも楽しんでしまいました。^^
 
そのせいか、少し風邪気味です。(笑)
 
 
豪雪地域にお住まいの方からすれば、のんきな話と呆れられてしまうかもしれませんね。
 
 
 
 
 
さて、本日も前回に引き続きジブリシリーズです。
 
 
ジブリに出てくる機体への憧れは前回の記事でもふれた通りですが、
その中でもとりわけ強い気持ちを抱いていたのが、今回ご紹介するペジテのガンシップです。
 
 
 
 
ペジテのガンシップはアニメ版・漫画版のどちらにも登場します。
 
同じように活躍し、同じように撃墜されるのですが、そのフォルムというか、キャラクター性は大きく異なります。
 
 
アニメ版では、突如現れてトルメキアの戦列艦を全滅させるその活躍ぶりを強調するかのようなキャラクターづけがなされています。
 
毒々しい深紅の機体、膨らんだ翼、鋭い突起物のようなフィン、そして何より機体中央のキャノピーが醸し出す異物感。
機体全体のバランスも、とうてい空を飛ぶものとは思えないデザインとなっています。
 
 
対して漫画版では、いかにも速力に優れた軽量機といったコンセプトが一目で見てとれる、非常に美しい曲線を組み合わせて描かれた機体となっています。
 
初めて見たときは、あまりのきれいさに感動を通り越して衝撃を覚えたものです。
 
 
今回再現に挑んだのは、そんな漫画版 「ペジテのガンシップ」 です。
 
 
 
 
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原作と同じ角度から。
 
おそらく、ペジテのガンシップの立体化を試みたことのある方はわかるはずです。
何度この角度から眺めたことか
 
制作は2016年の1月ごろ。
このブログが始まった頃ですね。
 
あ、ちなみに色は仮組みのときのままです。
これについては次回記事で言及します…。
 
 
 
 
それではさっそくですが、構造を見ていきましょう。
 
 
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ブラケットを多用した構造、横積みの翼…と、前回紹介した古エフタル王国のガンシップとほぼ同様のつくりです。
 
というか、エフタル王国のガンシップを眺めているうちに、これを応用すればペジテのガンシップも作れるんじゃないか、と思ったのがそもそもの出発点なので、似てて当然です。
 
 
一つ大きな特徴と言えるのは、ポッチを下向きにして組んでいることでしょうか。
制作の順番がかなり変則的で、コックピットの周辺→機体下部→翼→エンジン→最後に機体上部と作ったため、このような構造となりました。
 
 
 
 
続いて、各部の詳細を見ていきましょう。
 
 
まずは翼端から。 
 
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ペジテのガンシップを作る際に浮上するのが、「翼端出てる出てない問題」。
 
ペジテのガンシップの翼端には垂直翼がついているのですが、これが場面によって、主翼と十字状に交差している絵とT字状になっている絵があるんですね。
 
 
原作をチェックしてみたところ、ペジテのガンシップが登場するのが、初登場・空中戦・撃墜後(蟲の巣)と大きく分けて三つの場面なのですが、空中戦の場面の半ばあたりから翼端がT字型に切り替わっています。
なので今回の再現では、初登場時のカットを多く参考にしながらも、翼端はT字状のものを採用しております。
 
まぁそちらの方が管理人好みというのもあるのですが。f^^;
 
 
 
 
 
 
続いて、コックピット周辺です。
 
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キャノピーには2015年の中ごろに出た、新しいバブルハッチを使用しました。
 
ソードフィッシュⅡを作った時にも使いましたが、こいつは本当に有能な子です。
 
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実はポッチを下向きにして組んでいる関係から、パイロットはしっかりと固定されていません。
 
操縦桿で押さえつけるという極めて野蛮な方法で、機体を逆さまにしても落下しないようになってはいます。
 
いま見ると 「背もたれを作るくらいなら、ちゃんと固定してあげなよ」 とツッコミたくなってしまうのですが。(笑)
 
 
 
 
今回の制作の中でとりわけ苦戦したのが、一番最後に作った機体上部です。↓
 
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この部分の制作には本当に苦心しました。
とにかく最後の最後まで仕上がらなくて。
 
 
 「翼の付け根から機体上部にかけての曲線に隙間を作らない」 ということにこだわったのですが、
縦組みと横組みを組み合わせたときに生じるプレート1/2枚分のスペースに終始振り回されてしまいました。
 
また、機体全体のポッチの向きが下を向いてる関係上、どうやってポッチの向きを変えようかという点についても非常に頭を悩まされました。
ポッチの向きを変えるのを諦めて、翼端に使っている両側傾斜の逆スロープで試作したりなんかもしていましたね。
 
 
最終的には 「ただはめるだけ」 という非常にアナログな手段に落ち着きました。(笑)
しかもちょうど隙間もきれいに埋まるという。
 
 
 
ブラケットなどの新パーツを使いこなすことに必死になっていて、ついつい見落としてしまっていたところに、こんな簡単な解決策があったんだ、とまさに目からウロコの気分でした。
 
と同時に、新旧あらゆる手段を使って作り上げた、まさにいま持てる自分の全てを出し切って作った作品なんだなぁという思いが込み上げてきた瞬間でもありました。
 
少々大げさな表現かもしれませんが。

 

 
 
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そんな苦労の甲斐あってか、ペジテのガンシップ特有の曲線をまあまあ上手く再現できたのではないかなぁと思います。
 
また、前回の古エフタル王国のガンシップで再現できなかった機体下部のフィンも今回はきちんと再現できました。^ ^
 
 
 
 
エンジン周り
 
 
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ペジテのガンシップの最大の武器である単発・大出力のエンジンです。
 
風の谷のガンシップに比べ、防御面や瞬間最大火力では劣る本機ですが、このエンジンが生み出す爆発的な推進力によってトルメキア戦列艦隊の弾幕をかいくぐり、甚大な被害を与えました。
 
 
機体後部のラインについてはカーブスロープを利用することでそこそこ再現できているかなぁとは思うものの、噴射口については課題が残る形となりました。
 
真四角にはならないよう気をつけたのですが、やや角ばった形に…。
 
 
 
 
 
 
まとめ
 
 
繰り返しになりますが、ペジテのガンシップは自分にとって積年の憧れでした。
憧れなんです。目標ではなく。
おそらく自分には一生届かないんだろうな…と、どこかで感じながらも、惹かれずにはいられない。
 
このブログを立ち上げた当初は、ペジテのガンシップを自分にとっての永遠の課題のようなものに設定して、いつかそれを達成できたらブログも閉鎖しようか、なんて思っていました。
まさかブログを初めて一か月ほどでそれが達成できてしまうとは思わなかった…笑
 
まぁでもほんとうにそれくらい、自分には大きい存在であったということです、こいつは。
 
 
 
そんな憧れに少しずつ近づいていっているというドキドキ感のおかげで、作っている間は本当に楽しかったです。
 
大変な場所もたくさんあって、何度か諦めそうになって。でも毎回新しいアイデアが助けてくれて。
他のことをしているときでも終始頭の片隅でレゴのことを考えているような、そんな時期でした。
あんなに一つのことに夢中になったのは久しぶりだったなぁ。
 
ま、趣味ひとつに大げさだとは自分でもわかっちゃいるのですが。
 
 
そんな経緯もあり、私にとってとても大切な作品です。
 
 
 
 
ついつい感傷的な思い出話が多くなりすぎましたが、
技術面では、こいつの制作を通してやっと、横積み×縦積みが自分の身についたと言えるかと思います。
 
前回ご紹介した 「古エフタル王国のガンシップ」 を作成した時点では、まだきちんと身についているとは言えませんでしたよね。(笑)
 
実を言うと、10年以上レゴをやっているにもかかわらず 「1ポッチ=プレート2.5枚」 という基本の関係を知ったのがずいぶん遅かったもので。
 
 
近年ではブラケットやら側面にポッチのついたブロックやら、上記の関係を知っていることが前提というか、知っていないとイマイチ使いこなしづらいパーツが大量に溢れています。
 
縦積みと横積みの組み合わせが当たり前になったことで、ビルドの幅は広がった一方、それらを使いこなせないとパーツに振り回されてしまいがちです。
 
 
このペジテのガンシップの制作を通じて、上記の関係を自分の中に落とし込むことができ、また新しく増えたパーツをどう使いこなすのかという問いに自分なりの回答を見出すことができました。
さらには、アナログな手段まで使い、長年の憧れだった機体をレゴで再現することができた。
 
完成した時点では、間違いなく私の全力を尽くして作り上げた、最高傑作だったと言えると思います。
 
 
 
 
そう、完成した時点では…。
 
 
 
to be continued...
 
 
 
 
 
 
 
おまけに、余った写真を何枚か。

 

 
 
真上から見た図
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機体下部の様子
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バックショット
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被写体が真っ黒だと光量の調整が難しいです…。