町田樹さんが、2018年ジャパンオープンの演技後に残した言葉は、当時良く取り上げられたはず。
フィギュアスケートをブームではなく文化に…
最後の最後まで、町田節を奏でての
プロスケーターの幕引きだった。
さいたまスーパーアリーナにて、その演技もその言葉も受け取り、なんとかフィギュアスケートと繋がろうとの意識は働いていたが…
その後ジャパンオープン、カーニバルオンアイスに足を運ぶことはなくなった。
地方大会に顔出しもなくなったのは、
コロナ禍に突入したこともあった。
幸いコロナ禍前に地方大会で観戦した時の、ノービスやジュニア世代に馴染みのスケーターが存在することで、スケート観戦と繋がっているところもあった。
町田樹さんの言わんとする「これから」のフィギュアスケートはファンの皆さんに掛かっているとのその言葉に
はて、自分に出来ることはなんだろうと
思い続けた時期もあった。
それは町田樹ロスとも重なっていた…し。
その結果…出来ることは、
フィギュアスケートを観ること。
それだけが残った。
その観方は自分でその都度決めればいい。そう思った。
ブームを文化に…
フィギュアスケートが、メディアに頻繁に取り上げられるのは、人気スケーターの存在もあるだろう。
しかもスポーツでもあるわけで、結果を出してこそ注目されるカテゴリーだ。
しかしながら、
文化と言えば、ワタシはアイスショーが浮かぶ。
近年人気があったスケーターたちが、プロスケーターとなり独自のアイスショーを展開し、アイスショーは多様化している。
フィギュアスケートは、他のスポーツとは違って現役を引退してもプロスケーターとして滑る事ができる。
それはアート、表現活動、エンタメとしての立ち位置が確立され始めたから…
アイスショーが多様化し始めているのは喜ばしいことだが、テレビやメディアでの取り上げられ方は、現役時代よりも薄くなることが多く、
アイスショー自体の存在を知らない人々が圧倒的。コアなファン層やフィギュアスケートに関心のある層によって支えられているのだろう。
多様化した分一般の人々との接点がありそうだが、情報は行き渡っていないのではないかな?
だからプロになると、テレビやラジオ、紙媒体のあらゆる仕事をしながら
拡散もする必要もあるのだろう。
町田樹さんが示す文化の方向性はワタシには十分理解は出来ないままだし、実践できぬまま、5年が過ぎた。
だが、フィギュアスケート事の断捨離を経た中にあっても、
どんな形であってもフィギュアスケートを観ることは今ある事実。
ワタシが町田樹さんの推し活に走らなかったのは、フィギュアスケートを置き去りにしたくなかったからだ。
リンクに行って滑るわけでもなく、
応援グッズを購入もしない。
だけれども、
身の丈にて会場入りすることと、
自分なりに楽しさをみつけて
観ていくこと。
ブログは
その為のツールの一つ。
ここは、情報や試合速報に特化せずに、只々綴る場所になる。
町田樹さんはプロを卒業したけれど、ワタシはなんとかフィギュアスケート観!を卒業せずに残る事ができた。
それがせめてもの、あの時の言葉を受け取ったワタシなりの誠意かもしれない。