ハイ。
ブログがまた空いてしまいました。
連日、コロナウイルスのニュースばかりで、気持ちが暗くなってしまいますね。
岩田教授の告発動画が、削除されてしまいましたね。
「これ以上の議論の必要はない」と、教授自ら削除したようですが、、、
岩田教授は、「そもそもね、」っていう話をしただけだと思っています。
実際、感染症に対する厚生労働省の方々の意識の低さに辟易した結果だと考えられるし、
毎年、インフルエンザ対策やノロウイルス対策をしているかと思うんですけど、
感染症対策の是非を、国民一人一人に意識づけするという意味で、
あの告白動画は必要だったと思っています。
いつの時代も、
こういう「見えない対象」が相手だと、対応がおざなりになりがちだと思っています。
病院や介護施設に勤めてていつも思うことは、
感染症対策に対して、みんなあまりに意識が低いんじゃないかな、と、
私個人も思っています。
だって、
「マスクしてください。面会は30分以内にお願いします」って立て看板立てて、
スタッフからも言われてる家族だって、
平気で守れないんですからね?
それに、「自分は医療者」として従事している方が、
自分の親を介護施設にお見舞いに来たって、
マスクしてなくて、声掛けたら「私は医者なんだから分かってます(; ・`д・´)」とか言って、
スタッフの意見なんか聞きません!みたいな返答して困らせたり、
病院時代にあった信じられない記憶としては、
「私、インフルエンザになってしまって、今日お見舞いに行けないんです」と言われたから
「面会はいつでもよろしいですし、こちらからの用事もないですから、
出勤可能になってからでもお越しください」と言ったら、
何とそのあと面会にきた家族がいて(;゚Д゚)
そして患者にインフルエンザをうつして帰っていった、なんてエピソードもありました(-_-;)
ダメだこりゃ。。。
そもそも、感染症対策は、1800年代のナイチンゲール女史の時代から、
いつだって、「見えない敵、ウイルス」や、「対抗勢力」との戦いでした。
私が尊敬するかつてのナイチンゲール女史は、
クリミア戦争の時に、衛生環境の悪さを改善するところから始まり、
時の軍部や政府の対抗勢力と戦いながら、
「衛生環境を整え、多くの兵士が安全に治療できるようつとめること」を訴え、
便所掃除から、環境整備に入っていきました。
対抗勢力に立ち向かえるよう、当時のヴィクトリア女王からの援助もあり、
衛生環境改善に必要な物資の充実や、従軍看護師の活躍によって、
「クリミアの天使」と呼ばれました。
看護学校で論文などを書くために読み込む「看護覚書」「新訳・ナイチンゲール書簡集」を読むと、
ナイチンゲール女史が、その半生のほとんどを使って、
衛生環境改善や、看護師の後進の教育に従事しました。
そして、兵舎病院で死者が多かったのは、「病院内の不衛生が原因だ」と結論付けました。
(何か、ずいぶん端折っちゃったけどw あとは調べてくださいw)
兵舎病院では夜回りを欠かさなかったことから、「ランプの貴婦人」とも呼ばれました。
でも、天使とは、ナイチンゲール女史本人の言葉を借りるなら、
「天使とは、美しい花を撒き散らすものではなく、苦悩する者のために戦うものである」と思っていたようです。
今でこそ、「白衣の天使」と言われますがね。。
やってることは全然天使に見えないです(-_-;)
今回のコロナウイルス対策でも、
「ダイヤモンド・プリンス号」の中での衛生環境の悪さが、感染症拡大を招いた、
完全に厚生労働省の大臣の判断ミスだったと、私は思います。
おそらく、岩田教授も動画を通じて同じことを訴えていたと思います。
一雇われ人に過ぎない教授が、感染症のプロがあれだけ勇気を振り絞って、
告白動画を出すんですから、よほど訴えたいものがあったと思っています。
そもそも、感染症対策、衛生環境の改善て、
いつの時代も馬鹿にされがちなんですよ。
マスクの取り扱い一つだって、うるさいですからw
今はめているマスクは、絶対に外側から触っちゃいけない(菌がついているから)、
自分の身の回りすべてを感染源と考え、仕事中は絶対にマスク装着のこと、
手洗いは手もみ洗いで15秒が鉄則、
感染症の病室では手袋、ゴーグル、防護服は必須、
医療行為のあとは消毒必須、、、(四六時中、手指消毒してて手荒れがスゴイw)
いつも、毎日、病院で我々看護師がやっている感染症対策の一部です。
「ちょっとくらいマスクしなくていいだろう」
「ちょっとくらい手洗い怠けていいだろう」
「ちょっとくらい大丈夫」。。。
この「ちょっとくらい」っていう意識の低さが、感染症拡大を引き起こしているんですよ。
以前に勤めてた、とある介護施設での話。
「認知症に方々にマスクをつけると恐怖心を煽るから、接遇の観点からマスクをつけてはならない」と、
接遇研修で教えてる馬鹿な講師がいました。
え?ちょっとちょっと、、
本末転倒だってば、こりゃ。
あくまで、「利用者様の命をぎりぎり守って、そのうえでの接遇だったら分かる」んですけどね。
その介護施設では、その接遇研修を受けるのが必須科目のようになっていたので、
研修を受けて帰ってきた介護スタッフが、馬鹿のようにこの教えを守っていました(-_-;)
介護施設に沢山勤めてきた身から言わせてもらえば、
高齢者の置かれている衛生環境は、時にはあまり良いものではないと思っています。
「上司の前でだけマスクをして、あとは外してる」という人までいました。(看護師じゃないですよ、念のため)
あと、男性に多いのが、「トイレから出る時に手洗いしない」という人がけっこういますね。
私的には、というより、看護師の立場で見るなら絶対にアウトです。
ダイヤモンド・プリンス号でも、
「感染区域と清潔区域は分けていた」と発表ありましたが、
物理的には分けられていても、
「ヒューマンエラーが生じて、当事者たちが手洗い、マスク装着を守らなかったり、
ちょっと部屋から出るだけだから防護服着なくてもいいだろう、みたいになってるんだったら問題」だな、と、
思いました。
感染症対策の一番のネックは、「ヒューマンエラー」です。
人災です。こうなると。
そして、最もいけないのは、安倍首相が中国からの観光客を拒否しないことが一番の失態です。
日本を潰す気なのか、正気の沙汰なのか。
とにかく、一人一人が、自分の身は自分で守るしかありません。
以上、つらつらと思うところを書いてみました。
今日はこれにて。