CORNELIUS

Ultimate Sensuous Synchronized Show

例えば「音」という文字を表現するなら、「音」の文字の一画一画に至るまで、徹底的に組み立て直していくみたいな音楽だと思う。そして、環境や時間などあらゆる場面を取り込んでいくサウンドスケープな表現力は、その一曲一曲の可能性を無限大に膨らませていく。このライブDVDである今作の、視覚から聴覚へ焼き付けていく見事なまでの音象世界に、音は生き物だとホントに思えてくる。



曲をクリックすると少し試聴できます。↓
http://itunes.apple.com/WebObjects/MZStore.woa/wa/viewAlbum?id=312342131&s=143462



音楽のライターで火をつけろ!!!

SPECIAL OTHERS

PB


 テーブルを囲んで何気なく会話が始まり、とくにお題はないけど自然と決まっていたりして、それぞれが様々な角度からそのテーマに向かって進んでいく。その過程で実に合奏的だと思うのは、考えがピタリと合う瞬間の気持ち良さとそこから盛り上がる勢い、そしてタイミング良くみんなが一瞬だけシーンとした時の空気感。やがて多くの考えを集めた中で弾き出した答えは、幾重にも足したり引いたりして出した1だから、決して単純な1なんかじゃない。

 そういう重心な感覚を味わせてくれるSPECIAL OTHERSの音楽が目の前に広がる料理のようにパーティー的で、細かく反射し合うようにディスカッション的であるのは、歌としてではなくサウンドとして多彩に展開していくシグナルな音の重なりが自然と心体を躍動させていくからだと思う。

 そこでこの新作『PB』は、そんなビビットさを変わらずに響かせながら、絶妙で繊細な音使い、そして折笠ねられるように展開していくドラマ性に満ちた作品である。光りのカーテンみたいに麗らかで柔らかな流線が降り注ぐ感じの一曲目『Title』から、圧倒的な至高さと巻き付けるグルーブ感がシンクロしていく表題曲の『PB』。さらには、浮遊感のあるキーボードから一気に涼しい風が吹き抜けるヴォーカルの心地良い『Stay』と、立て続けに洋々なメロディがこのアルバムを形作っていって、最後の『sunrise』が綴じ紐のように優しく締め括っていく。そんなこのアルバムを聴く度に聴き惚れてしまうのは、メンバー一人一人の音の結び目をしっかりと結んだバンド力(結束力)と、言葉にしなくても繋がっているんだというコミュニケートな調和が伝わってくるからで、本当に沢山の人と繋がるべき名盤だと思う。
音楽のライターで火をつけろ!!!

音楽のライターで火をつけろ!!!

MOONRIDERS

Tokyo Navi


2年ぶりの活動再開から、立て続けに配信シングルをリリース中。そこに漂う音楽界のジブリのような探険心に溢れる彼らの音楽は、30年というバンドのキャリアを感じさせないくらいに童心的に聴こえてくる。この『Tokyo Navi』はパレード調の賑やかなオーケストレーションが曲の全景を彩っていて、淡麗な慶一氏のボーカルが歩調良くそのメロディラインを流していく。おそらくこの曲が心に止まったのは、そんな自分色の東京を頭の中に広げていく程に説得力のあるムード感にあると思う。あくまで自然体なその姿勢に、できれば自然に囲まれたフジのオレンジコートでその音楽を生で感じたい。
音楽のライターで火をつけろ!!!