第32回JT将棋日本シリーズ決勝は羽生二冠が渡辺竜王を下し優勝しました。
去年に続く優勝で羽生二冠は5度目の優勝になります。
本局は矢倉になり渡辺竜王が優勢を築くもラストは見落としたのかトン死で羽生二冠の大逆転勝利となりました。
渡辺竜王はささいなポカは結構ありますけど終盤でトン死してしまうほどのミスは珍しいですね。
戦型は相矢倉となり先手の渡辺さんは▲４六銀・３七桂・３八飛と構えました。
前例はこのあたりまででしょうか？
通常▲同角としたものですが渡辺さんはここで▲１五香と端に手をつけました。
先手は飛車は渡しましたが1筋から殺到し馬もできました。
玉形では数段後手より優っているのでここは先手よしですかね。
形勢は微妙ですが後手は角が使いにいくいのも痛い。
さすがにもう先手良しとしかいえないですね。
ただ次の手はびっくりしました。
羽生さんは次に△６七金と勝負手を放ちます。
まったく意味がわからない。
これが逆転のためのわずかな可能性を作ったんでしょうか？
▲６七同金や▲６七同歩とすると思ったより陣形が乱れるんですかね？？
次の▲７一銀が敗着とのこと。▲７五桂から長手数ですが詰みもありました。
▲７一銀△８六飛に▲同歩とり先手玉に詰みが生じて大逆転。