タンクローリーの鏡面仕上げ

後ろを走れば

自分の車を含めて魚眼レンズの様に

全部写って見えます


写真を仕事にしていた頃が

随分と遠くて

本当に写真の事しか考えずに過ごしてたんだなと

当然のように羨ましく

吸い込まれそうに鏡面を見てしまいました


時々遭遇していた景色が

ここまであの頃を引き起こしたのは

今日の気色があまりにも『夏』

そのものだったから

雲ひとつない青が広がっていて

写真に残したくなって


そういやこんな景色を追いかけていたなぁと

あの頃は本当に自由

それでいて若さゆえの不安も抱えていて

なにかを探すように

空に惹かれて



いまは

自由もないけれど不安は少ない

懐かしいなとか

撮りたいなとは思うけれど

それがすべてではなくて




どちらがよいか?

ではなくて

どちらもよいなと想える



夏そのものの様な暑い朝