夕方の空に街灯が交わり

夜の時間がやってくる



月の見えない夜

雨上がり

夏とは思えない涼しい時間



今年はますごい暑さになるという

夏祭りの練習の

太鼓の音が聞こえたり


花火大会の看板や

学校から持ち帰ってきた朝顔の葉が

夜の光に照らされてる



手をつないで歩こう

そんな距離のふたりが通り過ぎていく




空に夜の雲

間に飛行機の明かりがチラチラ

無言で遠ざかっていく



夏の曲が聴きたくて

選んでみたら

最後の花火の歌だった


もう若者ではないけれど

若者だった頃の曲




ゆっくり目を閉じて

耳をすます