世捨て人ならぬ

捨てられ人として


半生を振り返り想う事

伝えたいこと

吐き出したいこと


当たり前の生を

当たり前に生きよと

言うは易し

行うは難し

それも当たり前


子どもの頃

5年生の春までは

体育以外通知票は全部真ん中


でも父からして

算数と理科は絶望的に

思えたらしい


今ではふたつの意味で理解できる

真ん中くらいの成績の意味


わかる人にわかる

という意味に隠された


本当の意味


『わからない人はわからない』


絶望的と思った父は

無理にでも

わかる人の当り前と呼ばれる領域まで

どうにか引き上げた


毎日

会社から帰ってきてから

子に与えた宿題の答え合わせ

不出来な子だったもので

それは3時間ほどかかったので


本当に父には感謝しかない



そうやって

当時激戦だった受験戦争を

どうにか大学まで進学できた

当時の進学者が

同窓の中学校ではクラスに3人以下という地域から


そうして

当り前の基準が

同じ地域の当り前から外れた

その事に気づかないまま