■外部リンク:ITmedia「犬から人へ電話をかけられる「DogPhone」 愛犬は飼い主にどのくらい着信を入れるか検証」(2021/11/30)

 

何かというとネコ関連のネタを取り上げている弊ブログですが、たまにはイヌの話題を。

 

英国のグラスゴー大学とフィンランドのアールト大学の研究チームが、「DogPhone (ドッグフォン)」なるアイテムを開発しました。

これは、イヌからヒトのスマホに電話をかけることが出来る、というモノ

 

 

 

「犬の自発的な行動」によってイヌとヒトとのコミュニケーションがスタートする、というのが非常に興味深いポイントですし、このアイテムのキモでしょうね。

具体的にどんな使い方をするか、といいますと。

「ボール型のデバイスをくわえて動かすことで、スクリーン周辺で音が鳴り、電話先の飼い主が応答するとそのスクリーンに顔が表示され、音で近づいてきた犬と対話できる。」

とのこと。

ボールという形を採用したのがなんだかユニークですが、この形状に至るプロセスも面白そうなので、是非元記事やその先の論文などもご覧あれ。

ちなみに、ヒトの側からイヌに電話をかけることも可能ではあります。

 

 

 

さて、ではイヌがどのくらい電話をかけてくるのか、について実験をしてみたところ……。

まず1回めの実験。

2日間で18回電話がかかってきたそうです。

人間が同じ回数かけたとしたら軽くストーカー扱いされそうな数字ですが、さすがに研究者さんも

「電話がかかってきたのは嬉しいけど、いくらなんでも多すぎない?」

と考えたようで。

もしかすると、ちょっとボールを動かしただけで電話がかかるような、甘々な設定になっていたのかも?

 

で、2回めの実験。

ボールを大きめにハッキリ動かさないと電話がかからないように設定を変えてみました。

すると、7日間で2回しかかかってこず泣

この時、人間サイドから電話をかけてみたものの、イヌは出なかった模様。切ない。

 

最後に、3回めの実験。

設定を1回目と2回めの中間に変更してみると、かかってきたのは7日間で35回

なんだか、センサーの設定に比例して、回数が増えたり減ったりしているような気も……笑

実際に、記事では次のように書かれていたり。

「犬がボールをくわえて動かしたから電話がかかったのではなく、座ったときや移動した際に、偶然ボールに触れたことでかかったケースがほとんどだった。

切ない。

 

 

 

ただ、イヌが画面の中の飼い主に興味を示したり、背後がイヌの知らない場所だったりすると興味を持つように見えたり、といったあたりは嬉しい結果と言えそう。

これから、もっと研究が進んでいくといいな、と大いに期待したいところです。