■外部リンク:ITmedia「指に貼れるバンドエイド型発電機 タイピングや睡眠時に電気を生成」(2021/11/26)
汗や圧力からエネルギーを生み出す、バンソウコウ型の発電デバイス。
これを開発したのは、アメリカのカリフォルニア大学サンディエゴ校の研究チーム。
バンソウコウのように薄くて柔らかいので、指に巻くように貼り付けることが出来ます。
中には電極などが搭載されていて、汗をかいた時や指先を押した時に発電される、という仕組み。
まず、汗による発電。
「人の指先には1000個以上の汗腺があり、他の部位に比べて100〜1000倍の汗をかくといわれて」いるのだとか。
ほほう。
で、このデバイスでは汗を吸収して電気エネルギーに変換するのですが、これを1本の指に装着して行なわれた実験では
「10時間の睡眠で約400ミリジュールのエネルギーを収集できた」
とのこと。
このエネルギー量は「スマートウォッチを24時間駆動させるのに十分な量」なのだそうで、そう言われると、なかなかやるな、という感じです。
もちろん、装着する指を2本、3本……と増やせば、それにともなって発電量も増えていくはずなので、さらに夢は広がります。
次に、圧力による発電。
今回の発電デバイスには、圧力を電気に変換する「圧電素子」なるモノも搭載されています。
なので、キーボードをタイピングしたり、マウスをクリックしたり、スマホをタップしたり……といった指先を使う日常的な動作によっても発電することが可能。
実験によると、
「1時間のタイピングやマウスのクリックで約30ミリジュールのエネルギーを収集した」
そうなので、汗の場合と同じくらいの発電をすることが出来そうです。
(こちらの方は、何本の指にデバイスを装着して実験をしたのか、よく分からないのですが)
スマートウォッチなど、ウェアラブルデバイスの電源をユーザー自身の体でまかなうことが出来るようになれば、これはなかなか面白そう。
さらに、ペースメーカーのような体内植込み型デバイスのバッテリーとしても活用できたら、さらに素晴らしいのではないでしょうか?
続報が気になるところです。