■外部リンク:GIGAZINE「無料で超簡単に小説をかなり細かく推敲してくれるソフト「Novel Supporter」の最新機能「時系列ごとの文章分析」を使ってみた」(2021/10/20)

 

文章の推敲をサポートしてくれるフリーソフト「Novel Supporter」の話題。

 

このソフトは2017年にリリースされたもので、先日最新バージョンの1.7.0が公開されたとのこと。

恥ずかしながら、私はGIGAZINEさんの記事で初めてこのソフトを知ったのですが、かなり面白そうなモノなので、便乗して弊ブログでもご紹介してみます。

 

 

この「Novel Supporter」には、自分で書いた文章を見直すための手がかりを与えてくれる機能が、いくつも搭載されています。

しかも、それをビジュアル的に分かりやすいように表示してくれる、というのがとても素晴らしいところ。

あ、ちなみに、あくまでも推敲のための取っ掛かりをくれるモノであって、自動的に文章を書き直すモノではないので、念のためご注意を。

 

●単語近傍探索

これは、同じ単語を同じ色で表示することで、一つの文や近くの文の中で同一の単語が繰り返し出てきたりしないか、をチェックする機能。

文章を書いていると、あれ、何だか同じ言葉ばっか使っちゃってるかも、と気になることはありませんか?

これを防ぐため、ひとつひとつ地道に重複を探してみたり、なんてこともあるのですが、この機能を使えば、複数の単語のダブり具合が一発で分かります。

これは助かるなあ。

 

(画像 : クロノス・クラウン)

 

これと似た機能に、

 

●文末重複確認

というものもあります。

これは、文末が同じ文字となっている文が一定以上連続している場合に色付き表示させることで、同一の文末表現を繰り返していないか、をチェックするモノ。

「~した。」「~した。」「~した。」

とか、

「~です。」「~です。」「~です。」

みたいな文章が気になる方には是非。

 

(画像 : クロノス・クラウン)

 

 

●こそあど確認

指示語を色付き表示させることで、指示語を使いすぎていないか、をチェック

近い分の中で、「これ」や「その」のような言葉があまりにも多いと、

「これは何を指している言葉なんだ?」

と、読んでいる側がパニクってしまうかもしれませんからね。

 

 

●画数ヒートマップ

この機能も、ちょっとスゴい。

画数の大小によって文字の背景色を変えることで、漢字とひらがな等のバランスをチェックする、というモノ。

文章の書き方、的な本を読むと、ひらがなと漢字のバランスは7対3がいい、とか、6対4がいい、みたいなことがよく書かれています。

細かい数字は結構どうでもいいのですが、漢字が多すぎる文章は読む気をなくしてしまいがち、というのは肝に銘じておくべきポイントではあると思います。

「画数ヒートマップ」は、下の画像のように、文字の画数の多い・少ないをババッと視覚的に教えてくれるので、ひらがなと漢字のバランスの調整をするときに力を発揮してくれそう。

これと似たような機能として、「文字種表示」というものもありますので、使い勝手や個人的な好みで使い分けるといいのかも知れません。

 

(画像 : クロノス・クラウン)

 

 

●センチメント分析

文章に使われている表現がポジティブかネガティブか、感情の流れを視覚化することで、その文章が読者に与える (であろう) 印象をチェックします。

特にフィクションを書くときなど、平板で単調なイメージを読み手に持たれたりはしないか、という確認をするときの参考になるかも。

 

(画像 : クロノス・クラウン)

 

 

●時系列分析

これは今回追加された機能で、文章を書いているうちに「漢字含有率」「文章長」「台詞比率」といった書き方の傾向が変わってしまってはいないか、をチェックするモノ。

ある程度時間をかけて文章を書いていると、ひらがなと漢字のバランス、一つの文の長さなどといった文章のクセが変わっていってしまうこともあるので、これを確認するための材料となりそうです。

逆に、『アルジャーノンに花束を』のように、物語が進むにつれて漢字とひらがなのバランスがグラデーション的に変化していく、みたいな作品を書きたい場合にも使えますね(かなりレアっぽいケースですけど)。

 

ここであげたもの以外にも面白そうな機能がありますので、ご興味をお持ちの方は、是非元記事などをご覧になってお確かめあれ。