■外部リンク:GIZMODO「数メートル離れてても自動で複数台充電できる! モトローラが夢のワイヤレス充電技術発表(でも実用化はまだまだ先?)」(2021/9/10)
アメリカの通信機器メーカー モトローラが、ワイヤレス充電技術を発表しました。
ワイヤレス充電は Xiaomi や Oppo といった他のメーカーでも発表されていますが、今回のモトローラの技術にはさまざまな注目ポイントがあるようです。
まずは、充電範囲の広さ。
ベースステーションから3メートル離れた場所でも充電が可能、とのこと。
(元記事では「1.5メートル」と書かれていますが、原文では「three meters」や「10 feet」となっていますし、下の公式動画を見てみても、3メートルの誤りで間違いないかと思われます)
この他にも、次のような特徴があります。
- 「一度に数台のデバイスを充電できる」
- 「特定の充電器に物理的に置かなくても、ベースステーションがある部屋に入ればデバイスが自動的に充電される」
- 「充電ベースは100度の広角な範囲をカバーして、紙や革などの障害物があっても充電できる」
これは、いやが上にも期待が高まろうというものです。
しかし、充電に関連した機能がこれだけパワフルだと、電磁波が人体に何らかの影響を与えたりはしないか、というのは非常に気になるところ。
そこで、今回の技術では (おそらく) その対策として
「誰かが部屋に入ると識別する「バイオモニタリング」が内蔵されている」
のだそうな。
これによって、
「人体を認識したら、充電ビームの一部を停止するか避けることも可能」
というのですから、これはかなりスゴそう。
「避ける」というのがどういうことなのか、私には正直よく分からないのですが笑、とにかく面白そうではあります。
ただ、このシステムにも弱点はあるようで、その一つが充電速度。
今の急速充電の平均はおよそ「18W」とありますが、今回のモトローラのモノの場合、ベースとなる技術では最高値が「5Wらしい」ようです。
もちろん、そこから多少は向上している可能性もありますけど……、大幅な向上であれば、発表の時に充電速度についても触れているハズ。
そう考えると、少なくとも現時点では速度的にはイマイチ、と考えるのが自然かも?
その他にも、それぞれの国によってワイヤレス充電に関する規制が異なる、といった問題もあって、実用化はまだしばらく先の話のようです。
少々残念ではありますけど、続報を楽しみに、かつ気長に待ちたいものです。