■外部リンク:CNET Japan「エストニアは本当に「電子国家」なのか--現地に移住した日本の若者がみた実情」(2020/1/29)

https://japan.cnet.com/article/35148559/

 

以前、エストニアでおこなわれているインターネット投票について取り上げたけど、この国ではそれ以外にも様々な行政サービスがデジタルに提供されていて、いわば世界トップクラスの電子立国なのだそうだ。

この記事では、エストニアに住んでいるという日本人が、その実際の姿を紹介している。

 

クレジットカード以外のキャッシュレス決済はあまり普及しておらず、現金払いをしているエストニア人も多い、など、実際の生活では案外アナログな部分もある、というのが面白い。

 

また、この国がなぜ電子立国という道を選択したのか、について書かれた箇所も興味深かった。

そもそもエストニアという土地は、デンマークやドイツ騎士団、スウェーデン、ロシア帝国、ソ連、と支配者がコロコロ変わってきた歴史を持つ。

「欧州とロシアのちょうど境目にあるエストニアが、このまま国家として存続できるかは誰も保証できない。

だからこそ、物理的に国が奪われたとしても、オンライン上に電子的に国をデータとして保護しておくことで、いつでもまた再出発でき、国民を守るという考えが根元にあるのだ。」(上記記事より引用)

領土をもたないけど国連のオブザーバーとして参加してたり他国との外交関係もちゃんとある「マルタ騎士団」みたいなトコもあるし、国家というものの難しさというか、奥深さを感じさせられるなあ。