60歳代の有名人が自殺されたという。昔から長生きをめでたいと祝うこともありますが、現代の年寄りは、長生きが過酷な試練をもたらしているのではないか。しかしながら「姥捨て山」伝説もあるので長生きが怖れられていたのでしょうか。
平均寿命が延びていることは間違いない。私なども60歳にて脳梗塞で働いていた職場を辞めることになりました。その後、軽い脳梗塞で自宅周辺の散歩などで過ごしていました。2回目も同じ病となりました。行動範囲は狭くなりました。作家の故葉室麟氏はその著『洛中洛外をゆく』で「50代になれば、人はみな愁いを持つ」と述べています。愁いを膨らませていく時間が老後としてイメージとしてもてないかもしれません。