内田樹著『コロナ後の世界』の冒頭分に次のように述べられています。
「僕は今の日本社会を見ていて、正直『怖い』と思うのは、人々がしだいに『不寛容』になっているような気がすることです。
言葉が尖っているのです。うかつに触れるとすぐに皮膚が切り裂かれて、傷が残るような『尖った言葉』が行き交っている」
キーワードは「寛容」というどこか古めかしい言葉のなかに含まれて以前からあったように思います。尖っている言葉は不安の行き先の証拠のように行きつ戻りつしています。長老格に「寛容」をと話しかけられと救いの神のように思われます。だといっても「寛容」でというだけで良いのかどうか分からない。