新聞によれば、JR九州の赤字路線を公表したという。最近、無人駅化が増えており、赤字路線への自治体の覚悟を迫っているように思えます。先日は、豪雨で運行できなくなった路線の復旧がJRの要求通りBRT(バス)での復旧に動いた。国鉄民営化の際に指摘された懸念が現実として広がっています。過疎地帯に赤字の責任をつけまわしているように見えます。民営化時に分かっていたことではないかと思いました。
さて、検察庁の定年問題では有名人がSNSで定年延長反対の声を挙げました。反対する意見について「素人のクセに」みたいな書き込みがあり、意見表明を取り消す人もいました。
国民はある年齢になれば有権者となります。素人であろうが、玄人であれ1票ずつの権利行使が権利として保障されています。政治に対する意見を拒むのは現在の支配層の言うがままにならないと困るから意見表明を拒むのではなないでしょうか。
「コラム 提論 【政治について語ること】 作家 平野啓一郎さん2020/5/25 西日本新聞 」ではこんなことも述べられています。
「◆タブー視せずに今こそ
「政治について語ること」は、依然としてタブー視されがちである。政治は立法を伴って、一つの社会システムを形成するために、対立する意見に優劣をつけ、選択を迫ることになる。検察庁法改正によって、内閣や法務大臣に、幹部検察官の定年及(およ)び役職定年を延長させる権限を与えるという案については、賛成か反対かのいずれかである。
私自身は、三権分立の原則から、また政権に近いとされる黒川弘務東京高検検事長(22日辞職)の脱法的な定年延長の追認という目的が見え見えであるので、法案には反対だった。
政治の議論は、互いの違いを認め合う次元であれば、「そんな意見もあるよね。」で済むが、根本的には、私たちが生きるこの社会の「あるべき姿」に関わっており、それ故に、選挙でどの政党に投票するか、といった現実的な選択になると、分断と対立が引き起こされがちである。(一部引用)」