1週間があっという間に過ぎ去っていく。

こころが感じる時間は不思議だ。

「若い頃時間が短く感じるのは、充実の証。

老人が時間の経過が早く感じるのは、新鮮な刺激がないからだ。」

などと聞いたことがある。

 

都心の病院に出かけた。いつの間にか桜が満開になっている。

半年に1度の『経過観察』(大した病気ではありません)のためだ。

レントゲン、検尿、血液検査、超音波エコーの検査を終え、

診察を受けると、あっという間に半日が終わる。

 

翌日は、何だか病気が悪化したみたいな、ふさいだ気持ちになる。

『病は気から』

ではなく

『病は病院から』

が正解かも知れない。

大変な病やケガと闘っている人達を思った。

 

以前紹介した保山耕一さんの映像詩、雨のしずくが彼の涙に見えた。

時の雫とは、過ぎ去った時か、それとも未来だろうか。

でも、今生きている。私たちはみな。

 

「氷室神社にて」 春本番、奈良の桜の季節はここから始まる。 今年も生きて咲いてくれました。 若い木も、老いた木も、ひとつひとつの花は等しく美しいです。 若い木も、老いた木も、いのちの輝きは等しく美しいです。 撮影を終えて、帰りの駅で失便、、、 バスやタクシーには乗れず、雨の中を歩いて家へ。 辛いというより情けない。 3月でライフラインとなっていた仕事を切られ、生きるために仕事を探したが、見付からず。こんな体では到底無理。 どうすればいいのか、家にたどり着き、お風呂で汚れた下着やズボン、体を洗っていると涙がこぼれた。