武器見本市「DSEI JAPAN」の詳細な写真が、杉原さんによってUPされました。

 

又三郎が、なぜこの武器見本市にこだわるのか。

それは、JAXAの公式サポーターとしての参加が大変ショックだったからです。

あの小惑星探査機「ハヤブサ」に、日本中が感動したのは、何だったのでしょうか。

軍事研究に参加することは、人々の応援に対する裏切りだからです。

精密誘導技術が殺戮のための兵器に応用されるかもしれないと知っていたら、あれほど日本中が騒がなかったでしょう。今、地球に帰還する途中の「ハヤブサ2」への期待感も薄れてしまいました。

 

”経済的徴兵制”と言う言葉があります。(ROTC予備役将校訓練課程という、米軍が国内の大学に設けた幹部養成制度。受講生は卒業まで学費や生活費の支給が保障される一方、部隊訓練への参加や軍事に関する講義などを課せられ、卒業後は一定期間、軍勤務が義務づけられます。受講生の圧倒的多数は貧困層とされています。 2016年7月2日(土)「赤旗」記事より)

 

”経済的徴兵制”と同じように、大学や研究機関への研究予算を減らし、軍事研究に誘導する隠された”経済的軍事研究”のような流れが、あるような気がするからです。

 

2019年7月には、国立天文台の執行部による企画会議で、「防衛省防衛装備庁の安全保障技術推進制度もしくはそれに類する制度に応募しない」という2016年6月の教授会決議を破棄改定したと報道されました。「宇宙へのロマン」の橋渡し役である国立天文台のこの決定もとてもショックでした。

その理由の一つが予算難で若手研究者のポスト不足をあげているそうです。(東京新聞情報)

 

政府による兵器の爆買いが、回り巡って、「研究予算減」となっているのに、その軍事研究に参加するとはどういうことでしょう。

天文台教授会で「悪魔に魂を売るのか」という発言があったそうですが、まさにその通りです。

 

杉原さんによる展示会の兵器模型などの写真を見てください。これが、映画の中のような架空世界のことであったら、又三郎も嫌いではありません。

 

しかし、これらの兵器の銃口や機影の下で逃げ惑う子供や赤ちゃんと母親の姿を想像すると

恐怖の悪魔以外の何物でもないでしょう。これもまた、「テロ」です。