ナチュラリスト田淵行男の業績で特筆すべきは、『高山蝶の生態の解明』だろう。

そして、素人の私が見ても感動するのは、蝶の細密画だ。

ヒメギフチョウの細密画だが、売られているものなので、sampleスタンプをつけて掲載させていただいた。

訪れるたびに1種類づつ買い求めることを楽しみにしている。

おすすめのおみやげである。

 

田淵は重いカメラ一式を持って行っても置いたままで、生態観察に写真は合わないとスケッチを始めたようである。

 

写真のヒメギフチョウは高山蝶ではない。高山蝶とは、氷河期に生息していた蝶が、高山に後退していって生き延びた種であるという。クモマ・・。タカネ・・。ミヤマ・・・。などと名がついている。本州には7種ほどが生息するらしい。

<タカネヒカゲは二冬を雪の下の砂礫で過ごし、成虫になると3千メートル近くのハイマツの上を飛ぶ。>という。それらの高山蝶に出会った記憶はないが、アサギマダラの群舞に東北の山で出会った時が何度もある。

体長5㎝ほどの小さな蝶が、2千㎞以上も旅をすると知って、自然の不思議に感動した。

那須で出会ったフジバカマとアサギマダラ。ヒトを避けることはないがじっとしていないでふわふわと舞っていてなかなかうまく写せなかった。