ネコはワガママに見える。
ネコは好奇心で動いてる。
そこが私と似てるところ。
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衝動的に桐生まで行ってきました。
八高線の車窓には水田が広がってました。
わずかに残る麦畑も見えました。
北関東の二毛作の景色です。
朝は霧雨でしたが、
ベージュの傘は降らずの傘というあだ名ですが、
高崎に近づくと、
本当に晴れ間が見えてきました。
目的はこのさくらやでした。
閉店かと思ったら、
移転でした。
藍染を見に行きたくなって、
突然出かけたのです。
結果は買わずに帰りました。
藍染の生地は良かったのですが、
洋服地だったので、
私の手には負えないのです。
ノリコさんの洋裁の技術があれば、
自在なのですけれど。
私は耳のある反物(つまり解いた着物地)で、
しばらくは作ります。
さくらやのご主人が、
桐生の町絵図を下さったので、
有隣館に寄って、
展示会を見て、
蔵や樹齢の多い楠を見たりして、
西に歩いて、
美和神社に寄って、
(考えたら三輪神社でしょう)
西宮神社にも寄って、
近くの公園でおにぎり食べて、
山手通りを下って行ったら、
私が通っていた西中学校の前を通りました。
(この中学も廃校になったらしい)
昔の景色が思い出せませんでした。
60年前とは世界は変わったのです。
もう、昔のことを辿るのはやめようと思いました。
そのまま歩いて行って、
西桐生駅(上毛電鉄)の前に来たら、
(この駅の写真を撮れず残念無念。
とても素敵な駅舎でした。
窓口の人は無愛想でしたけれど)
発車直前だったので、
お思わず乗ってしまいました。
幼稚園の子の絵や七夕飾りが飾ってありました。
自転車を持ち込めることで有名な電車です。
私が数えたら10台ありました。
学生さんたちでした。
両毛線より赤城山が見えるかと思ったのですが、
赤城は雲の中でした。
刈り残る麦も間も無く刈られるでしょう。
何年か前に乗った時は緑溢れる景色だったのですが、
今日は太陽光発電パネルが並んでました。
日本の自然が壊れている、
そんな気がしました。
この景色、
パネルの素材、
回収のできないこと、
そんなことを考えると、
この光景が美しくは見えないのです。
上電の終点は西前橋駅。
JR前橋駅まではシャトルバスに乗りました。
(歩きたかったけれど地理が分からず)
両毛線に又乗って、
高崎経由八高線で帰りました。
帰ってから、地図をよーく見たら、
他に行ってみたら良かったかもしれないと思いました。
次は全く新しい場所を見るための旅にします。
そして、
往復の電車で本を読み終えました。
稲垣えみ子は4冊目かな。
歳はえらく違うのに、
もう他人とは思えないほど、
分かるなぁ。
アフロえみ子はピアノと向かい合い、
私は太極拳や韓氏意拳と向き合ってます。
アフロさんは53歳からの再スタート。
私は30歳から45年間続けてます。
同じことを考えます。
この先にゴールはあるのか?
アフロさんはプロの米津先生に出会い、
私は小関先生に出会い、
毎月一回の練習、稽古に通うのは同じ。
先生の言ったことにえっ!!と思い、
できないできないとのたうち回り、
たまにやったーと思うと勘違いだったり、
次の稽古で新しい発見をするのも同じ。
違ったのは、
アフロさんはグレングールドのように弾けるようになりたいと、
必死の練習で手の指を痛めるほどの目的があったけれど、
私には(前には出ていたけれど)大会とかの目標は無い。
というか、
韓氏意拳には大会とか、
人と比べるということが無い。
同じ感覚もあるし、
違う点もあるけれど、
身体全体への気づきの大事さ、
身体の老化以上の脳の老化と向き合うのは同じ。
私より17歳も若いアフロさんが、
仕事もそこそこに練習を重ねて、
身体の故障を経験して、
それでも一つずつ課題を超えて、
バレンボエムの演奏を聞いて、
たどり着いたところは、
「今」曲に対する想いを丁寧に弾くことだった。
私はあとどれくらい生きられるか、
どのくらいピアノが弾けるか、
(どのくらい韓氏意拳の稽古に行けるかと重なる)
身体と脳の老化を突きつけられながら、
「先」など無い、
今ここに集中すれば良い。
どんな小さな一歩でも、
自分を信じて、
人を信じて、
世界を信じて、
今を楽しむ。
評価されることでもなく、
上手くなった下手になったと、
一喜一憂するのではなく、
生きている間に精一杯生きれば良い。
私に言われているような気がしました。
若くない私が稽古に参加するのも、
なんだか申し訳ない気がしていますが、
多分、
順番にやってくる老化だから、
今の私の精一杯でいること、
精一杯楽しんで生きること、
それを見てもらいます。
まとまらないけれど、
読んで良かった。
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