2006年 1月23日


ちょっと考えるところが色々ありまして・・・。


長らく日記の更新を休んでいました。


1月5日に始まった最後の第五クールの抗癌剤治療も順調に進み、特にいつも苦しむ抗癌剤の副作用である食欲の急激な減退や吐き気等、いつもの治療に比べれば大した辛さもなかったように思う。


白血球も順調に下がってきたので、無菌室に移動して今日で1週間。


ところが、


最後の最後で、今までで最も耐え難いほど、辛い状態に陥るとは想像もしていなかった。


当初、無菌室に入って2,3日は食欲も旺盛で、起床時、就寝前のうがいと歯磨き、毎食前後のうがいと歯磨きそのつど手を石鹸液でごしごし洗い、最後にアルコールジェルを手にすり込み、感染症予防もバッチリだった。


これを基本として他に何か行動を起こすごとに手洗いアルコール消毒、歯磨きうがいを追加する。


自分の場合、毎度毎度、無菌室での発熱や、体の痛み、その他の苦痛など、色々味わった。


注意をしていても目に見えない菌を予防するのは難しい。


またやっかいなのが、白血球がいないときに自身の体内で起こる何らかの菌による感染症なだけに、次にまた白血球が数値的に増えてきてくれるまで苦痛は続く。


その苦痛を色んな薬をつかってごまかしごまかし、耐え忍び、乗り切っていく。


初回の治療で感染症になり集中治療室行きとなり果ては危篤となった一件以来、今回はなかなか手ごわい。


まずは、のどが痛くなった。


普通の風邪の初期症状と同じような痛み。


次に熱。


熱は40.7度、40.2度と高熱が続いた。


喉の痛みは更に増し、腫れ上がった部分がとうとう喉をふさいでしまうにまでになった。


鏡で自分の顔を見ても左右の首元が明らかに腫れているのがわかった。


その日から、喉が痛すぎて、食事と水を自分の意思では一切とれなくなったので、液体のビタミン、カロリー、水分を24時間かけて点滴で体内に摂取する生活が始まった。


錠剤の薬も、飲み込めないのでそのときから全てストップ。


その後も熱は高い平均値を保ったまま。喉も信じられないくらい痛く、声が出ず、しゃべれない。


うがいも奥までは無理でちょっとでもはれた箇所に水が触れただけで激痛が全身に走る。


我慢の一言につきる。


口から出てくる唾液はすべて用意してもらった容器に吐き出し、喉はずっと渇ききったまんま。


高熱に向けた抗生物質や喉の痛みに向けた痛み止めもあまり効果が無くちっともましにならない。


しんどくても寝ているとタンや唾液が喉もとの痛い箇所に絡まりついてくるため40度の熱で座っている時間のほうが長く、そのほうがまだいくらか楽だったりする!笑


と言うわけで、そんな苦痛の日々が4日ほど続いており、夜中も唾液やタンを自分で容器に出さないといけないので体は眠くても起きていたりする。


だから4日間まともにねていない。


深夜のやり場の無いイライラと、喉の痛み、熱のしんどさ。


どれもが苦しめてくる。


というわけで今から、今まで使った中でおそらく最強の痛み止めである、モルヒネ。


開始!


最強の痛み止めモルヒネ


もう少し頑張ります。