三輪山と南の鳥見山(とみやま)の間
奈良県桜井市外山(とび)にあります……
桜井茶臼山古墳
(または地名から外山茶臼山古墳とも言われます)
3世紀末〜4世紀初めの古墳時代前期の築造で
纏向の箸墓古墳と同じ頃に造られたと考えられる
全長207ｍの大型の前方後円墳❓です❗️
正確には円墳に突出部が付いた方突円墳と
言った方が正しいかも知れません‼️
この桜井茶臼山古墳は鳥見山古墳群の一つで
その中にあるメスリ山古墳も同じ形で先に紹介
した大彦のお墓と言われるの伊賀臣の御墓山古墳
も同じ形でした❗️
一時、トミ彦を名乗った大彦…興味深い形です❗️
桜井茶臼山古墳の案内板！
桜井茶臼山古墳の位置関係が分かりやすいように
恒例の……
パ〜ノラマ〜〜ッ！
▶︎▶︎▶︎▶︎▶︎ そぉーれ〜〜ぃ！！！ ▶︎▶︎▶︎▶︎▶︎
⬇︎鳥見山 桜井茶臼山古墳 ⬇︎ 三輪山 ⬇︎
左(南)に等彌(トミ)神社が鎮座し、その山頂に
神武天皇が即位した登美の霊時(とみのまつりのにわ)
がある鳥見山❗️
桜井茶臼山古墳を中心に右(北)に三輪山❗️
古墳は方墳部を鳥見山に向けています❗️
実は風主が写真を撮るために立っている所は
小高い丘なのですが、ここは鳥見山の尾根
なんです❗️
つまり桜井茶臼山古墳は鳥見山の尾根を切断し
その丘陵を利用して造られた古墳なんですね❗️
玉垣に囲まれた御拝所！
立派な御拝所の石碑が⁉️
玉垣で囲まれた拝所は神籬の意味があり
神霊が降りてくる依り代です！
この古墳は不思議と戦後に発見され、また記紀
にも天皇の陵としては出てきませんが……
調査により出土したある物から、間違いなく
王墓
である事が解るんですね〜〜‼️
御拝所の石碑！
それが玉杖(ぎょくじょう)‼️
指揮棒で王の威儀具なんですね〜〜‼️
古代エジプトから世界各地で神聖な石とされた
碧玉(ヘキギョク)という石を加工し鉄心を
入れて杖にしたもの❗️
碧玉には不老不死の力があると信じられ
中国の皇帝は粉状に砕いて毎日飲んだとか……
桜井茶臼山古墳から出土の玉杖！
女王 卑弥呼の有名な絵！玉杖を持っています！
イメージはネットからお借りいたしました！
この桜井茶臼山古墳からの出土品はこれだけでは
ないですよ〜〜❗️
他にもスゴイものが出てるんです‼️
なんと⁉️
鏡が81枚以上も副葬されていたんです❗️
国内最多の枚数です！
その中には邪馬台国の女王 卑弥呼が魏から贈られた
とされる正始元年 (240年)の年号が入った鏡と同じ
鋳型で造られたと思われる三角縁神獣鏡の破片も
混ざっていました‼️
三角縁神獣鏡の他、斜縁二神二獣鏡、獣帯鏡
方格規矩四神鏡、内行花文鏡、画文帯神獣鏡
など数種類‼️
ただ不思議なのがこの鏡は、粉々に破損していて
盗掘にも幾度かあっている事が分かっていますが
それを考慮しても異常な壊れ方なんですね❗️
どうも故意に元々粉々に砕かれた銅鏡が埋葬
されたのではないか⁉️ と言う説が出ています❗️
ミステリアスでしよ〜〜‼️
鳥見山の丘陵から見た三輪山！
東に続く三輪山山系ダンノダイラまで見えています！
さて、この銅鏡ですが三角縁神獣鏡に限って
みると、国内からはおよそ500個以上出土して
いますが……
中国からは一枚も出ていないんです❗️
それもそのはずで神獣鏡は道教神で道教信仰は
当時の魏国では鬼道と言われ国家転覆の邪教と
されていたんです❗️
日本での道教(呪術)は後に陰陽道へと発展するん
ですね〜❗️
代表格が安倍氏の安倍晴明ですよ〜‼️
魏志倭人伝には239年 (景初3年)魏の皇帝が卑弥呼
に金印と銅鏡100枚を授けたとありますが……
三角縁神獣鏡とは書かれていないんですよね❗️
そして三角縁神獣鏡には無いはずの年号、景初4年
のものがあり日本で作られたものではないか❓
という説があります❗️
じゃ〜 大和の唐古・鍵遺跡周辺には鏡作りの
工場があったので日本製ちゃうの❓
と思うのですが……
これまた鏡の鋳型が一つも出ないという……
一説には鏡の鋳型が砂を固めたもので作られて
いて鏡を一つ作るたびに破損するのと、砂の為
風化するので残っていないのでは❓
と実験もされています❗️
まぁ、これでは大量生産には不向きかと……
黒塚古墳の過去記事参照！
古墳西側の方墳部から円墳部を見る！
細長く突出した方墳が印象的です！
桜井茶臼山古墳のある鳥見山山系から三輪山を
見ると東(裏側・朝日が昇る側)にはダンノダイラ
があり、その麓は桜井市の出雲地区です❗️
古代ダンノダイラは現代の様に木々が少なく岩肌
が露出していたと伝わります❗️
また、山中にはタタラ吹きと思われる穴が沢山
あったようで、ここから見た景色はダンノダイラ
の彼方此方からタタラ吹きの煙がモクモクと
昇っていた様子が目に浮かびます‼️
ダンノダイラ過去記事参照！
円墳部先端から三輪山を見たところ！
三輪山から左側(東側)へ続く山系はダンノダイラ！
ダンノダイラの麓は桜井市の出雲地区です！
出雲の伝承では、この登美家の根拠地にある
鳥見山古墳群は登美(賀茂)王家のもので、その
内の桜井(外山)茶臼山古墳かメスリ山古墳の
何れかに賀茂田々彦が埋葬されている
とあります❗️
大和の第二次戦乱の後、登美家は三輪山のオオヒルメムチ
(太陽の女神)が伊勢の内宮に移された頃から賀茂家を
名乗っています！
賀茂田々彦とは土師臣つまり最後の出雲王
野見大田彦(宿禰)の子孫で登美(賀茂)家に養子
に入り12代当主となった御方です❗️
野見とは出雲王朝が滅ぼされた後、富家家長の
大田彦が用心の為変えた名前です！
その他、向家など…
桜井市出雲の十二柱神社にある野見宿禰のお墓
と言われるものは賀茂田々彦が野見宿禰の子孫
だと言う事を示しているそうです！
また、宿禰とは物部勢力が使う家柄の敬称で
当麻蹴速を大和から追い払った野見大田彦に
イクメ大王(垂仁天皇)が与えたものです！
魏を味方に付けた物部、豊、田道間守連合に
よる出雲、大和攻撃の戦乱後、三輪山の太陽神
が伊勢に移された事から御先祖様の事代主
(大物主・八重波津身)祭祀、幸ノ神祭祀を
三輪山に復活された三輪山初の男性司祭者が
賀茂田々彦なんです❗️
纏向遺跡の地名になった大田田根子は二代前の
登美家当主なんですねー❗️
モモソ姫の時代の御方です❗️
登美家の名残の地名！
右下に見える三角錐の美しい山は外鎌山！
イクメ大王の後オシロワケ大王の時代になると
税が集まらなくなり、それは大和副王の賀茂家
(登美)に集まりました❗️
大きな古墳築造は財力の証ですね！
大王は武力で圧力を掛けようと試みますが、参加
する豪族も少なく、やむなく屯倉の開拓の為故郷
の九州に向かったそうです❗️
結果オシロワケ大王は大和に入れなくなり後世は
近江国の高穴穂宮に住み、後継のワカタラシ彦共
に後の歴史が不明となったとあります❗️
物部の王朝は途絶え平群王朝へと変わっていく！
……メスリ山古墳へ続く