3か月のごぶさたです。
冬の間、決して遊びほうけていたわけではありません。
ま、ちょっと心の冬眠をしていました。
あれよあれよという間に4月を迎え、いよいよ百姓モードにシフトチェンジです。
今年は畑が4反歩、田んぼが8反歩の耕作を予定しています。
土地面積の単位は、尺貫法による町(ちょう)、反(たん)、畝(せ)を用いることが多いのですが、平方メートルやヘクタールで表記されることもあり、頭が混乱します。
1反はおよそ100平方メートルと10アールに換算されます。
坪で言うと約300坪。
目安として1反は約31メートル四方の面積です。
10畝が1反で、10反が1町です。
最初はピンときませんでしたが、最近は3反くらいまでの土地なら感覚的に分かるようになりました。
僕の借りている田んぼと畑を全部合わせると、1町2反。
さて、東京ドーム何個分でしょう。
昨年まではお米とトマトを主体に、他の野菜は申し訳程度の作付けでしたが、今シーズンから少量多品目野菜の栽培に取り組みます。
6月には収穫が始められるよう、葉物を中心とした品種の種まきをしています。
長野県は5月になっても朝晩はグッと冷え込み、大きな霜が降りる心配があるので、露地栽培は中・下旬頃の定植(苗を畑に植えること)が一般的です。
そうすると収穫が7月前後になってしまうため、僕はハウス1棟を春野菜に転換しました。
日中のハウス内部は初夏のような暖かさで、キャベツ・レタス・ロメインレタス(非結球のレタス)・チンゲンサイ・ミニダイコンなどが順調に発芽しています。
近日中にホウレンソウ・コマツナ・コカブ・ラディッシュなどの種まきを始めようと思っています。
小さな種を一粒づつ播いて水をやり、数日後に土を押しのけてかわいい芽を出す様は、何度見ても飽きることがありません。
植物の生命力には、ただただ感動するばかりです。
職業としての農業に携わっていると、こうした作物の生育や収穫を経済的な生産活動という観点で捉えがちになってしまいます。
今はまだ小さな双葉に過ぎませんが、やがて枝葉を伸ばし、色とりどりの花が咲き、たくさんの実をつけます。
そうした過程をつぶさに見たり感じたりすることが現場の楽しみであり、その様子を少しでも多くの人に伝え、思いを分かち合うことが、僕の農業にとって一番大切なことだと思っています。
この気持ちを見失うことなく、今年も秋まで突っ走ります。
3年目の吾平をどうぞよろしくお願いします。