もう、随分前の別れた時のお話し

 

 

台湾の歌手とのお付き合いをする前の

彼女…

 

知り合ったのは、

 

銀座のクラブで弾き語りをしていた時に

何回かトラ(音楽用語で代わり)をお願いした

ピアノ奏者

 

お礼に何回か食事に行き、

 

その日は何故か彼女が何時も以上にとても美しく見え

 

食事中に何回も目を合わせると、

 

その度に優しい笑顔で、

何かを訴えるようなキラキラとした目で見るので

私の目が釘付けなる

 

 

食事が終わり、

駐車場に向かい、車に乗せるために

助手席側のドアを開ける

 

肩をそっと抱き、助手席に乗るように促すと

 

いきなり振り返り、私に抱きつく

そっと抱きしめると、彼女が顔を上げ

目を瞑っている…

 

 

彼女の唇に、優しく私の唇を重ねる…

長いキスをした…

 

その日、初めて、私の部屋で一夜を共にした。

 

 

彼女とは恋人同士になり、喧嘩も一切する事なく

楽しい時が過ぎって行った。

 

 

それから1年半…

 

 

急に何か様子がおかしい…

 

 

話す言葉も少なくなり

ベッドに一緒に寝ても

手も触れることもなく、朝を迎える…

 

 

大体、週末に来て、1泊して帰るのだけれど

 

彼女は、何故だか毎週必ず来る…

 

でも、様子がおかしい状態は変わらない…

 

そんな状態が1か月続いた

 

 

今日は31日…

そう、今年最後という大晦日

 

 

ベッドに入り、彼女…

静かに寝ている

 

私の頭の中で、

彼女には間違いなく新しい彼氏がいる…

 

 

ベッドに入り、何もしなくなった時から

その新しい彼とは関係が出来ていたであろう…

と、

確信した。

 

 

年が明け、

朝起きて、着替えが終わり

彼女が部屋を出て行く時に…

 

もう、来ないでくれる…

と、

私が一言いう

 

彼女…

私の目をジッと見て

何も言わずに出て行った…

 

 

最後の目が…

私に、

 

今まで本当にどうも有難う… … …

 

と、言ったような気がした…

 

 

彼女は、

新しい彼が出来たことを

様子がおかしくなった時から

何度も言おう、言おうと思っていたのだろう…

 

彼女は、その事を言い出すのが

とても、辛かったのだと思う

 

彼女に、

サヨナラの言葉を言わせてはいけないと感じ

 

 

彼女が言い出す前に

新しい年を迎えたら…

 

私からサヨナラを言ってあげようと…

 

 

 

 

その後、偶々お会いした彼女のお姉さんから

 

 

彼女は、オーストラリアの方と結婚し、

オーストラリアで生活していると聞かされた…

 

 

 

 

 

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