ガラスを切る | 館山日記

館山日記

千葉県館山市で写真や平面作品を作っている風間健介のブログです。

「ドローイング」の進化型としてガラスのカットをしていた。
http://kazama2.sakura.ne.jp/do.html
ガラスを切るということは形を作ることである。
糊やボンドも使うが、糊や素材ではなく形で作品を作ることになる。
なにより、自分の形を作りたかった。

ただ、ガラス切りは不安だった。
美しい直線は切れるようになったが、問題は曲線だった。
緩やかな曲線は切れるようになったが、
小さなサイズで複雑な形を作るのは出来なかった。

三角形や四角形他にそれぞれの変形にしても、
形を作るゆえ形の強さに負ける気がした。

割ることもした。
稀に面白い形もあったが、似たような形にしか割れなかった。
(持っている引き伸ばしレンズの関係で、6×7センチや4×5インチの枠の中に入る
サイズの形を作らないといけない。)

そしてこの小さなガラスは、画面内の定位置に固定出来ない。
同時に何枚かは焼けるが、後日同じものはプリント出来ない。
根本的に写真はネガがあり、
何百枚でも同じプリントが出来るのが特質だと思っているが、
数枚でも良いし1枚でも良いことにした。
(販売のことを考えてエディションをつけるのもわかるが、
無理やり美術品にしてるようで違和感もある。)

そして、新しいアイデアが3つ浮かんだ。
ある意味、理想形かも知れない。
固定観念は駄目だね。(笑)