ひと月ぶりの更新となってしまいました。

この間、多くの方々にご訪問いただきとても励みになります。

 

さて、先日の8月11日は祝日〝山の日〟でした。

この山の日は2016年から実施された最も新しい国民の祝日です。

元々、8月12日に制定して、お盆休みと併せて大型連休にする目的でしたが、この日は日航ジャンボ機墜落事故(日本航空123便墜落事故)が起きた日であり、墜落現場が群馬県の御巣鷹の尾根であったことから、異論があり、8月11日になった経緯があります。

祝日法には「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」を山の日の趣旨が規定されています。

 

その山の日に因んで、飯田市のシンボル的な山〝風越山〟に登ろうと、「風越山を愛する会」がイベントを企画しましたので、今回参加させていただきました。

 

今回は、3つの登山ルートから選択して山頂まで登ることができたので、まだ登ったことがない、「旧阿弥陀寺・二本杉ルート」を選びました。

 

午前8時30分に登山道入り口から登山開始。沢伝いに鬱蒼とした森林の中を進みます。しばらくすると急登(登山経験が少ない私はそう感じました)になり、さらに倒木も何箇所かあり、くぐったり跨いだりして登りました。

 

↑ 夕源平からくる登山道との合流点。

 

↑ メインルートの表参道との合流点、船窪。

 

ここから、延命水、ベニマンサクの自生地太田、比丘尼などを経て、登っていくと、矢立木が見えてきます。

 

 

対岸にある神之峰から弓の名手は射った矢がここに刺さったという言い伝えが残っている「矢立木」。初めて目にした時は大きさに感動したのですが、今回は小さいなあと感じました。

 

さらに登っていくと、新展望台に到着します。風越山の山頂は木々に囲まれているため、全く眺望ができません。眺望を楽しむのならば、ここ新展望台で見ることになります。

 

↑ 新展望台から望む飯田市街地方向のようす。

 

↑ 南アルプスの仙丈ケ岳と鋸岳。

 

新展望台から少し登ると、一の鳥居が見えてきます。

 

 

ここからが信仰の山であることを実感できます。神域といった言葉が過言ではない雰囲気があります。

 

↑ 駐馬巌(ちゅうまがん)。

飯田藩主堀親義公によって書かれた高さ3Mを超す石造物です。

 

↑ 安政年間に飯田藩主の命により、石工が自然石を彫った石段。

石をノミで斫った跡が今でも残っています。

 

↑ 石段を上がると、役小角(えんのおづぬ)の石像が見えます。

修験道の祖といわれる人で超人的な言い伝えが残っています。

風越山は古来から山岳信仰とつながり修験道の山として崇められてきました。

 

↑ 白山社奥宮随身門。

 

↑ 白山社奥宮本殿。

国の重要文化財に指定されています。

日本で3番目に高い所にある重要文化財になります。

 

奥宮から風越山の最大の難所である鎖場を経て、約15分ほどで山頂に着きました。

ここで昼食をとりながら、車座になり懇話会を行いました。

 

 

もと来た登山道を経て、ほぼ予定通りの午後4時過ぎに登山口に着きました。

船窪からの旧阿弥陀寺・二本杉ルートに入ると、膝が痛くなってしまい、日頃の運動不足を痛感しました。

 

風越山は地域の宝であり、丸山地区にとっても大事な地域資源であります。信仰の山をもう少し前面に出した施策を推し進めるのも良いのではと個人的には思いました。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。