前回の続きです。
一ノ倉沢に到着しました。
谷川岳は2000mに満たない平凡な高さの山ですが、目の前に迫る偉容は3000m級のアルプスにも引けを取りません。
この時期は雪渓と新緑が同時に見られます。
雪渓が消えると岩がゴロゴロした景色になります。
谷川岳は高さこそ平凡ですが岩壁の登攀は困難を極め、剣岳、穂高岳と並ぶ日本三大岩場と称されています。
世界最多の遭難死亡者数でギネスブックに登録されている危険な山でもあります。
遭難は、脆弱な装備、未熟な技術、判断の甘さが原因で発生する例も多いのですが、谷川岳では名のある山のベテランでさえ不覚を取っています。
ここ一ノ倉沢では、1960年9月に横浜の山岳会員2人が岩壁からザイルで宙吊りになったまま死亡する事故がありました。
二次遭難の危険から遺体収容のために人が近づくこともできず、自衛隊が出動して銃撃によってザイルを切断し遺体を収容したという、山岳遭難史に残る衝撃的な出来事でした。
ブナ林の新緑が目を楽しませてくれました。
過酷な環境でも強靭な根を張り、雪の重みで幹が曲がっても上に向かって伸びるブナ。
私にはそんな根性はありませんが、見ていると何だか強くなれそうな気がします。
谷川岳の記事は今回で終わりです。
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