岡山県の話ですが「就労継続支援A型事業所」のうち、

6月1日時点で11事業所が相次いで廃止や規模縮小を決め、

同月末までに300人余りが解雇される見通しだそうです。

 

影響したのが国の2024年度報酬改定で、経営状況が悪ければ

補助を減額する仕組みになり、収益力の乏しい事業所が

運営の継続を断念しているとみられるのだそうです。


岡山県内のA型は122事業所(4月1日時点)。

70事業所が加盟するNPO法人「A型事業所協議会」の

会員アンケートでは、今後も廃止やB型への移行が進み、

解雇は来年3月までに約460人に膨らむ見込みというんで

大問題です。大問題、なんだけどなあ。

 

僕の中では「やっぱりかあ」というところもあります。

障害者に関する世界なんて間違いだらけの失敗だらけ

なんでいい方向に行くなんて思えないわけです。

 

今回の改定についても事業所の経営改善や、障害者の

一般就労に向けた取り組みを強化する狙いで、

企業向けと同じような発想なんでしょう。

What nonsense!支援の必要ない所に支援をし

支援の必要な所の支援を削るというのが

「障害のある人もない人も」の行き着く先です。

そうやって富める者を更に富まし、貧する者・窮する者を

更に追い詰める。そんなことしたがる奴は一体誰なんだ?

 

自民党政府。

 

生産性を高めたり、一定の労働時間を確保したりすれば

配点を増やす。3年連続で賃金を収益で賄えない場合などは

減点する。そんな評価点(スコア)なんて愚で悪。

 

スコアが増えるなんてのは「障害のない人」に障害者用の

支援をしているような所で「障害のある人」は障害者用の

支援を削られることになるような所にしかいないんだろう。

 

それでいいのか?福祉政策とか障害者政策は。

 

備忘録として書いておくけど、就労継続支援A型事業所は

2006年施行の障害者自立支援法(現・障害者総合支援法)で

一般就労への訓練の場として制度化されたもので

一般企業への就職が難しい障害者が福祉的支援を受けながら

雇用契約を結び、最低賃金以上で働く場所ということです。

 

障害の程度が比較的重い人が対象の同B型事業所では

最低賃金が保障されないということですが、

「障害者」というくくりでどんな「障害」なのか?

どの程度の「障害」なのか?がわからなくなり

更に「障害のある人もない人も」の登場で

もう何のためにやってるのかもわけわかんないですからね。

 

誰が不当に税金資源の支援を受けているのか?

誰が正当な税金資源の支援を削られているのか?

なんてこともわけわかんなくなってます。

多くの人間が絡んでわけわかんなくなるのの

悪の典型(っても善はないか)がマネーロンダリングなら

まさに現政府が進める(ってことは悲しいことに今の

世の中が進めるってことですが)障害者政策の世界なんて

マネーロンダリングの世界に他なりません。

 

そうなると一般企業の世界よりもさらに悪い。

あそこもあんまりろくなもんでもなさそうなのにねえ。

すぐ内部留保という名でガメようとしますからねえ。

 

僕は我が家の妹のことがありますから勿論障害者福祉の世界は

清くあってもらいたいものだと思いますが

「裏心のある政治家」と「わかってない専門家」

(どっちも大概な語義矛盾ですが)のせいで

失策だらけで失敗だらけになってしまっています。

 

裏心かあ。裏心がなければ裏金作ろうなんて思わないだろうなあ。