『虎に翼』は『ブギウギ』より

ヒットしたと言えるのでしょうか?

僕はまだ見てますし、ブログに書くことも多い。

 

好きか嫌いかと言われれば嫌いですけどね。

そもそも題材の問題もありますが(『ブギウギ』が

エンタメなのに対して『虎に翼』は法曹界)

脚本がねえ・・・って感じ。

 

三淵嘉子さんは最初の女性弁護士(のうちの一人)

ということで確かに大変だったんだろうと思いますが

あんな風にじゃなかったんだろうなと思います。

 

史実では弟、夫、母、父を相次いで失ったんですから

どん底で神も仏も恨んだんだろうと思いますが

息子や弟たちを養うために、そして新しい憲法によって

権利が拡大した多くの人を救うためにという

他者のために役に立つことに対しての使命感とか希望とかは

持っていたんじゃないだろうかと思います。

 

でもトラにそれが感じられないんですよね。

優三さんも誤解させるようなことを言ってたんですが

いくら主人公だからと言ってトラのやりたいことを

しさえすればいいってわけじゃないでしょう。

 

最近のドラマを作る人にはそれがわからない人が多い

気がします。『ブギウギ』の「人生、義理と人情や」

なんてのは例外中の例外でしょう。まあドラマですから

主人公に何にも起こらないんじゃ話にならないんでしょうが

あんな都合のいいことばかりは起こらないんで

それをどう違和感を減しながら見せるか?って

ことなんじゃないのかなあ?僕はそもそもドラマは

あんまり見ないんで「?」が多くなっちゃいます。

 

ドラマでしかできないファンタシーをやるのもアリでしょうが

『虎に翼』は違うでしょう、実在の人がモデルなんだから。

 

はるさんですか、お母さんはどうするつもりなんでしょうね?

というか、変えないほうがいいところを随分変えたがる脚本

だなあと思ってます。主人公の弟を兄にして友だちと結婚させた

のもそうですが弟の数を減したり子どもを息子から娘に変えたり

してしまうと三淵さん(本当は武藤さん→和田さん→三淵さん)の

人物像も変わってしまいますよねえ。そんなこと考えないかなあ?

 

もうはるさんが死ぬとなれば何か途轍もないことでもなければ

話が成立しないんじゃないかなと心配してしまいます。

だってそうでしょう。これでナレ死とかだったら何のために

史実を歪めたのかが意味不明の五里霧中です。

 

帝人事件みたいになんか事件と絡めるんですかねえ?

阿部定事件ってあったけどあれは1936年5月だったらしいです。

今TVでやってるのは1947年くらいだから

その頃あった事件って何だろう?ってなことを

考えても意味ないな。意味ない脚本だよなあ。

 

まあはるさんは実際はもう死んでる人で何しようが関係ないんですが

中田正子さん(ドラマでは久保田先輩)と

久米愛さん(ドラマでは中山先輩)の名誉回復は

しないままのつもりなんですかねえ?

 

それはあまりに失礼だからどうにかしてほしいと僕は思いますが

あの脚本じゃ無理なのかなあ?