昨日も『虎に翼』のことを書いたんで

まさか2日連続で書くことになろうとは

思ってなかったんですが書きたくなったんで書きます。

そういうところ自分は自由だと思うと少し気分がいい。

 

でも内容は批判です。ちょっといただけないと思います。

というか僕は『ブギウギ』から引き続いて見てるんで

『ブギウギ』なら笠置シズ子さんの

『虎に翼』なら三淵嘉子さんの、人生で起こったことを

ベイスにしていると思っているんですが

どうも『虎に翼』に関してはそうでもないのか?

という気がしてきました。三淵さんの父親は

贈賄で逮捕されたということもないようです。

帝人事件にかこつけたでっち上げのようです。

 

どこまでフィクションでやるつもりでしょうか?

これはひょっとするとヒロインの結婚相手も変えたり

するんでしょうか?今のドラマの流れでいくと

安易に結婚したりするのもどうか?と思うので

「はて?」を繰り返しながら独身を貫くというのも

アリかなと個人的には思いますが。

 

今暇でBS見てると『刑事ガサ姫』ってのをやっています。

こちらはガサ入れする側が主人公です。

昨日の『虎に翼』ではガサ入れされる側が主人公で

ドラマってホント主人公になったもん勝ちだな

と思いました。だから基本犯人を主人公にしちゃあ

いけんなあとも思いました。冤罪ものとかもあるけどね。

最早勧善懲悪ものは何重にも手垢が付いてるんで

犯人が主人公のドラマとか多いですが

僕は犯人に共感しないくらいの意思は持っています。

 

昨日のシーンで主人公の母親、そして弟、あろうことか

主人公本人まで家宅捜索の令状を前にして

「今は待ってくれ」なんてことを言っていました。

なんという常識外れ!特に法を学んだ人間に

言わせていいセリフじゃないだろうと呆れました。

 

これじゃあガサ姫じゃなくても怒り心頭に発するでしょ。

と言っても土足で上がるのはこれまた常識外れですけど。

 

その後も主人公は「学んだのに何もできなくて悔しい」

なんてことを言ってましたがそうなるとこの人は

自分に都合のいいことを引き出すために法を学ぶのか?

違うぞ、法とは公平を期し真実に近づくためのものだ!

無理筋過ぎて吃驚しましたが主人公だとそんな姿勢でも

許されるんでしょうか?そんなことは絶対ない(はず)。

でもそんな姿勢の人も絶対いるはず。それこそが法曹界の腐敗。

 

帝人事件は全員無罪になったんだそうです。

世の中のためにはよくなかったですよね。

勿論事実が一番強いので悪いのは確たる証拠もなく

逮捕・立件した検察ということになります。

まあでも『虎に翼』みたいな法曹界を描くドラマで

そういう汚点をクロウズアップするのは

あんまりいい方法でもないと思います。

その時の検察に女性がいればそんな風には

ならなかったってわけでもないでしょうし。

事実主人公の親が関係したんならまだしもね。

 

というか事件の反響から考えると主人公の親が

そんなことに連座していたら女性初の弁護士だか判事だか

そういうものになれやしなかったんだろうになとか

そういう風に気を回す人は僕以外にはいないのか?

 

思うに『虎に翼』の脚本家にとっては主人公が

法曹界の女性パイオニアであればあとは

なんでもいいのでしょう。朝ドラだから恋愛はある

んでしょうが相手も史実と違ってもよさそうなんで

そうなると書生君でなくて同期君でもさんでも

よさそうなものです。『らんまん』とか『ブギウギ』でも

脚色はありましたが(主人公の都合を考えての)

まあまあ実在の人物に忠実だったように思います。

それに対して『虎に翼』は「?」。

 

まあ『虎に翼』は随分無理をしてしまったようですが

(無理が通れば道理が引っ込む)、見続けてるうちに

溜飲が下がる展開になってくれればいいのだけれど。