知ってほしいこと | つばめの【つばめがえし】

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ニコニコ動画の【踊ってみた】にてひっそり活動してたりしました。
絵を描くことは生きること。
ゲーム大好きな人種です。

みなさま、こんばんちゃ☆
つばめですヾ(・Σ・●)


みなさま、動物は好きですか?

わたしは好きです。
幼少のころから、テレビでいきものの生態について放送されたりしていると、魅了されたように見ていました…!w

そして動物園や水族館、ペットショップでかわいい動物たちを見たりするのも好きでした。

大人になった今でもそれは変わることなく、CSの動物専門チャンネルをよく見るようにもなりました((∩´︶`∩))


ですが、数年前にとある番組を見て、衝撃をうけました。


その番組とは、
アニマルプラネットの『ワイルド!フランク:ドラゴン(編)6
です。

この番組はシリーズもので、
爬虫両生類学者であるフランク・クエスタという男性が、野生の動物に出会うために世界各地に赴き、そのかわいさや生態を紹介する、どいうような番組です。

可愛い動物もでてきますが、彼は爬虫両生類学者なので、危険な毒を持った動物もたくさん出てきます。というかほぼソレです←


そんなフランク・クエスタさんですが、現在はタイに在住し、動物保護の組織を立ち上げ、保護活動をされています。

ワイルド!フランク:ドラゴン6』は、“特別編”で、フランクさんの活動に密着したドキュメンタリーになっています。

番組内容の説明↓


番組のはじめは、インドネシアのジャカルタにあるジャティヌガラ市場に潜入するところから始まります。

そこでは何段にも積まれたケージやケース、その中には様々なエキゾチックアニマル(珍しい動物)が所狭しと入れられ売られています。



そしてフランクさんは言います。

「僕は15年前にもここに来ましたが、全然変わってません。全くもって、何もかもそのままです」


市場はケージと人に溢れていますが、その環境は決して良いとはいえず、こんな光景も…

命が終わろうとしているウサギです。
もう“売り物”にはならないから、捨てられたんですね。

そしてフランクさんはこう続けます。

「ここにはたくさんの動物がいます。1ヶ月か1ヶ月半すると死んでしまいます。売れずに死ねば、それまで。また捕まえます」

「動物たちをこんな環境に置いて、誰も気にかけず売り続けています。片っ端から、捕まえます」

「彼らは動物の事をなんとも思っていません。フクロウでもジャコウネコでも、売れればいいんです」



野生動物を捕まえ、たくさん売り出し、その途中に死んでしまえば、また捕まえる。このループなんですね。
それがもう15年以上も続いているなんて…。

そしてとあるサルのところへ。

“売り物”なので鎖で繋がれ、ゴミの山にある色んな物で遊んでいます。

そしてフランクさんは話し出します。

「多くの場合、動物の密売や虐待の実態は知られていません。原因となるのは、裕福な者の所有欲と、貧しい者の必要性と、知識の無さです」

「ここに居るのは、買い手が来るかもしれないから。金持ちがやって来て言います。
“おい、このサルをくれ”
それがワシでもクマでも、何でもいいんです。金持ちが買いに来れば、何だって売ります。このゴミの山で遊んでいるサルは、誰かが買いに来るのを、ずっと待っているんです。動物虐待です。みんな共犯者です」


衝撃でした。

お店で売られている動物は、買っていいものだと思ってた。
ですが、この悲惨な状況を作り出してしまっているのは、“買い手”がいるから……。


そしてフランクさんはタイのジャングルへ場所を移し、話し出します。

「ここではみなさんに、密猟の現実を伝えたいと思っています」

そこには野生のスローロリスという小さな猿がいます。親子連れです。

密猟者は“売り物”になる子供のスローロリスを捕まえたがるらしいのですが、母親は子供を離さないそうです。
そしてフランクさんは話します。

「自分も木の上で暮らしていると想像してみてください。そこに、突然誰かがやってきて、子供を連れ去ろうとします。どうします?子供を取られたくないですよね?誰かが子供を奪おうとしたら?離しませんよね?
だから、子供を捕まえたい場合は、撃ちます。母親に当たれば落ちます。子供を捕まえたら販売するわけです。大人より子供のほうが人気があるので、歯を抜いて偽ります」

「僕は20年ほど前に東南アジアに来ましたが、その頃はたくさんいました。普通のサルと同じくらい、スローロリスもたくさんいました。でも今は絶滅危惧種になってしまいました。
単純です。需要がなければ商売ももない。取引きされなければ、動物も絶滅しません。このままでは10年以内に1匹もいなくなるかもしれません。かわいいサルを飼いたいという金持ちのせいで」



密猟も、“買い手”がいるから成り立ってしまっているんですね…。

スローロリスは、主にペットとして人気があったそうですが、それにより密猟され、傷付き、命を落とし、どんどん数を減らしていったんですね。。


そして場所を移し、フランクさんの動物保護施設へ。

「密売や虐待と戦う唯一の方法は、密売人を告発し、動物を保護し、動物の危機に対する人々の意識を高めることです」

と言うフランクさん。
敷地内はまだ建設中のようですが、動物を保護しておく場所だけは確保してあるそうで、
普段フランクさんは、密売人から動物を保護して、野生に戻せるようになれば解放する という活動をされているようです。

…と、そこには男性が。

フランクさんと一緒に組織を立ち上げた内の1人である、ピトゥーさん。
彼はムエタイの講師らしく、ストリートチルドレンを家に引き取ったり、学校に行かせたりしているそうです。

フランクさんとピトゥーさんが立ち上げた組織『SCS』は、動物を保護するだけでなく、ストリートチルドレンも保護しているんですね。

フランクさんは言います。

「今後はここに家を建てて、子供達が眠ったり、何かしらの活動ができる場所を作ります。機会を与えてあげたいんです。動物達には保護する人が必要だし、子供達には愛情を受ける権利があります」


そんなフランクさんについて、ピトゥーさんは言います。

「フランクは1人で活動してきました。無謀です。ほとんどのタイ人は善良ですが、最悪な連中もいます。悪い事にはいわゆるマフィアが絡んでいます。マフィアというか密売人というか警察というか。そういう連中は、その場で撃ったりしません。次の日にやるんです」


そんな危険な環境の中、活動されているんですね……!


そしてピトゥーさんから「生徒が“ぶち模様の猫を見た”らしい」と報告をうけたフランクさん。
野生のヤマネコの可能性が高いとみた二人は、ただちにその場所へ向かいます。

そこには、人が住む所ではないような荒れた場所に佇む1人の男性の姿が。

ピトゥーさんが男性に話を聞き、フランクさんが“ぶち模様の猫”を探します。
そして見つけると、やはりヤマネコでした。ベンガルヤマネコという種類らしいです。

持っていこうとすると、男性は抵抗します。
それでも強行突破しようとした時です…

男性はナタを持ち出し、振りかざして脅してきました。

さすがに危険なので、ヤマネコの入ったケージを一旦置き、タイ当局へ連絡します。
フランクさん達の団体は組織化しているので、当局が要請をうけてくれるんです。

そして当局の人が来て一言「私が誰だかわかるな?」
密売人は素直にヤマネコを引き渡します。

当局の方々とフランクさん達↓


ベンガルヤマネコの売買は、違法です。
ですが、ベンガルヤマネコとイエネコをかけ合わせて出来た“ベンガル”という種類は、合法です。

密売人はベンガルヤマネコを捕獲し、飼育して産まれたベンガルを売るという訳ですね…。


ピトゥーさんは言います。

「あの密売人は、今度僕たちがヤマネコを渡せと言えばすぐ渡しますよ。次に誰が来るかわかっているからです。認知度を上げて、尊重されるようにしないといけません。後ろ盾がついている事をわからせます」

気の遠くなるような地道な活動ですが、それが密猟・密売をなくすためには大切なんですよね…!

ですが今後も、今回のような、命の危機を感じるような状況がたくさんあると思います。

その時に思ったんです。
「自分たちにできることはないか?」って。

密猟や密売があるのは“買う人”がいるからで、“買う人”がいなくなれば密売や密猟もなくなり、フランクさん達や、他の保護活動家が危ない状況になることも減るんじゃないか?と…。


そして保護されたベンガルヤマネコは、フランクさん達の保護施設へ。

乳離れしたばかりでまだ小さく、このまま自然に帰しても生きていけないので、自力で生きていけるまで保護します。

最初に半分生の肉を与え、慣れれば生肉、次に動物の死骸を与え、最後は生きた動物を与えて、倍くらいの大きさになったら自然に帰すそうです。


保護施設には、他にもフクロウ等たくさんの動物が保護されています。

その中の、近々自然に帰す予定のスローロリスのことについて語ってくれました。

「今回森に帰すのは、8匹のスローロリスです。今8匹救ったら、きっと3年後には数が増えます。でもこの8匹を救えなければ、また8匹、また8匹と減っていき、絶滅します」


そして自然に帰すため、タイの自然保護センターへ。

フランクさんからこの場所について説明がありました。

「ここでは、絶滅の危機に瀕した動物を自然に帰す取り組みが行われています。そのための保護センターがあります。
密猟者が入ってくると、撃たれます。ここでは撃たれてしまいます。密猟者はタイの国民を殺しているからです。動物も、大切な国民なんです」


この場所では、動物が護られているんですね…!

同じタイ国内でも、動物を“売り物”として考える人たちもいれば、動物を“国民”として護る人たちもいる。
動物の命を大切にしている。とても素敵なことだと思いました…!


そしてスローロリスを帰します。


木に登っていくスローロリスを見送るフランクさん

その目には涙が…。。


数日後、保護されていたベンガルヤマネコも自然に帰されていました。
健やかに生きてほしいですね…!

これにて『ワイルド!フランク:ドラゴン6』の内容は終了です。


ここまで読んでくださった方、どう思われたでしょうか?


タイや東南アジアで横行する密猟・密売。
それにより野生動物が傷付き、命を落とし、数を減らしています。

密売されるのは、需要があるからです。
その多くは、ペットとして飼われる需要です。


「可愛い・珍しい動物を飼いたい」
「インスタで目立って“いいね”が欲しい」
「珍しい動物でアクセス数を稼ぎたい」

…理由は様々だと思います。

ペットを飼うこと自体は全く否定しません。

ただ、人間のエゴ(所有欲)のために、野生動物が絶滅していっていいのか?と思うのです。

ペットを飼いたいのであれば、犬や猫でも十分なはずなんですよね。
それでも珍しい動物を飼いたい!と思うのであれば、それが所有欲なんです。

その所有欲が、また密売や密猟に繋がり、動物たちは死んでいきます。


このような言い方をしていますが、現在ペットを飼っている方を責めたいというつもりは全くありません。

この事実を知ってほしい、もっと事実を広めたい。それだけなんです。


これは少し驚いたことなのですが、
海外では一般的に、動物を飼いたい場合は“保護施設から引き取る”らしいです。

日本はペットショップが身近にあるので、動物を“買う”という感覚が普通になっているんですよね。
だから余計に密売が横行してしまう…。


先月、コツメカワウソをタイから日本へ密輸しようとしていた日本人2人が逮捕されるニュースがありましたね。

WWFジャパン / カワウソ、トカゲ、フクロウ… ペット飼育の責任を考える

NIKKEI STYLE / ペットにしていいのか カワウソ人気で密猟が横行

この事件について、『真相報道バンキシャ!』でも取り上げられていました。









これが真実であり、現実です。。

密売人は「日本人に需要があるから売る」んです。

ペットショップで生体販売が“普通”になってるこの国で、動物のブームが起きれば、みんな買います。

それがカワウソでもフクロウでもトカゲでも、何でもいいんです。
お金さえ出せば、何だって買えます。
つまり動物は“物”なんです。


…違いますよね?

わたしは、ペットが身近な存在である日本だからこそ、動物の“命”の大切さもわかってくれると信じています。
そのために今回書きました。


ペットショップから動物を“買う”と、需要があるとみなされ、密売や密猟にも繋がります。
だから、動物は買わずに、保護されたコを引き取ってほしいです。


このペットのおうちというサイトでは、犬猫のほか、鳥や爬虫類等の里親募集をしてるのでオススメです。↓
ペットのおうち

この他にも、ネット上にはたくさんの里親募集をしているサイトがあります。

【犬】【譲渡】【○○市】…等で検索すれば、きっとたくさん出てくると思います!

ネット上だけでなく、地域の掲示板動物病院でも里親募集のチラシが貼ってあったり、保健所から引き取るというカタチもあります。


うちの猫たちも保護猫なのですが、引き取った経緯はちょっと特殊で、
地域のTNR(サクラネコ)活動をされている方が保護する予定だった、野良猫の子供を引き取ったんですよね。

小さな子猫が6匹くらいいて、みんな引き取りたい気持ちでしたが、現実的なことも考えないといけないので2匹引き取りました。

その時、TNR活動をされている方と、野良猫が住んでいた家の人に
「ありがとうございます」
って言われたことが、ずっと忘れられないんですよね。

そのコたち、今ではとっても甘えん坊で、いつも元気すぎるほど家中を走り回ったり遊んだりしています…!w


珍しい動物じゃなくても、保護された動物でも、みんな個性が違って、とてもかわいいです。


動物は“買”わずに、引き取るという形が一般的になりますように。

そして野生動物が、健やかにのびのび生きていけますように。

それがわたしの、何よりもの願いです。


わたし自身も、自分にできることを精一杯考えて行動していきたいと思っています。

ですが、一個人ができることなんてほんの僅か。
やはり“ペット業界の実態”が周知されていかなければ、これからもペットブームは加速していくと思います。


動物の命を奪うことも、護ることも、人間次第なんです。

人と同じく、動物たちにも自由に生きる権利を。

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★追記 (2020.02.01)

アニマルプラネットのラテンアメリカ版公式YouTubeチャンネルにて、今回紹介した

『ワイルド!フランク:ドラゴン6』

の動画がアップされていました↓


ジャティヌガラ市場の様子 から、密売人と対峙してベンガルヤマネコを保護した所まで を見ることができます。

動画は海外版なので音声としては伝わりにくいかもしれませんが、写真より動画で見たほうが分かりやすいと思うので、ぜひご覧ください…!