目くじらを立てる
フランス語では
Ce n’est pas quelque chose dont il
faut être en colère
英語では
It's not something to be angry about
目くじらを立てる。
誰が目くじらを立てるのかというと
私が目くじらを立てているのである。
ここのところ…いや
ずいぶん昔から主にテレビでタレントが食リポする時に「うわー!すごいボリューミーですね!!」と感嘆するさまが流れるのだが、その「ボリューミー」という言葉にイチイチ苛立ちを覚えるのである。
そもそも「ボリューミー」なんて言葉はない。本来ならば「ボリューム満点」が正しい言葉であろう。そして言葉の表現なんて個人個人の自由と私は分かっているのである。
いるのであるのだけれども。
苛立つのもまた個人の感覚なので致し方ないのである。
今日は「目くじらを立てる」について考えてみた。
そもそも
「目くじらを立てる」とはどういう状態なのか。
目にくじら。
いくら可愛くても入れられるサイズではない。
くじらを立てる。
息継ぎをしに上がって来るのだろうか。
この観点からいくと、「目に入ろうとしたくじらが垂直に泳いでくる」となる。
…めっちゃ怖いではないか。夢に見そうである。
いやしかしそもそも
(閑話休題。ここで調べに入る)
「目くじらを立てる」とは「些細なことを取り立ててとがめる」という意味なのだそうだ。
そして「目くじら」とは「目じり」のこと。
目じりのことを昔は「目くじり」とも言い、それが訛って「目くじら」となったという。
目くじりなんてもう、目くじらよりもしくじりのほうがいっそ近い気がする。
そして
この「目くじり」を吊り上げて怒るさまを「目くじらを立てる」と呼んだわけなのである。鯨、無関係。なんてこった。
そしてボリューミーという言葉にいちいち反射して苛立つ私。
実にちっちぇえ人間なのである。
いやしかしまだ、芸能レポーターが「愛娘(まなむすめ)」に対しての「愛息(あいそく)」を「愛息子(まなむすこ)」と 言っていた。そんな言葉はなかったはずだ。それにもいちいち目くじらを立てる私は本当にちっちぇえ人間なのである。
「十戒」🍀中森明菜さん
「目くじら」でピックしたらまさかのヒット!
ボリューミーでもヒット!
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もういっちょ!
ブラウスもボリューミー!
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怒るジャミラ