母より電話。
お正月のお節料理のお礼に美味しい練り物を取り寄せてくれたとのことで、実家の最寄駅まで母に会いに行く。
先日転んでから不調という母。気遣っても「平気、平気。」と笑うのだがやはり心配になる。
杖の代わりのキャリーバッグさえも不調で扱いづらそうで。
心配が増殖してくる。
動かしにくいキャリーバッグでこんなに重いものを持って来てくれるとは。
このセットは母の故郷、福山市の阿藻珍味さんの人気商品で出来立てを取り寄せてくれたものだ。どれも絶品である。
…そういえば私は練り物が苦手なのだが、幼い頃からこんな美味しい高級品を食べさせてもらってきたのだから、大人になってから普通の練り物が苦手なのは当然なのかもしれない。長年の疑問が腹落ちした。
親子でこまごまと贈り物をし合うことを良しとしない人もいるようだが、親だけではなく相手の状況に気付いてものを探して送ることは、私は好きだ。
送るのは物の形をした愛なのだ。
母には軽くて使いやすそうなキャリーバッグを送ろうと思う。
駒が工夫されていて、階段の登り下りでも安定感があるのだ。
そして軽い。