ほんとは7月の後半ぐらいの梅雨明けを狙って山に行きたかったのですが、異常気象のせいなのかなんなのか8月まで梅雨明けがずれ込んでしまって、結局お盆開けのこんな時期になってしまいました。

行き先はどこにしようかといろいろ考えたんですが、何年かぶりに燕岳に行く事にしました。

頂上からの眺めと、日本庭園風の雰囲気が結構好きで、今までに3~4回登っています。

あさ3時40分ごろ家を出発。
飯田から中央道に乗り、松本へ。
実際には飯田山本ICから豊科ICまで乗るのが一番便利なんですが、通勤割引を使う為に100km以内で降りなといけないんで・・・。

松本ICを降りて国道から一本それた広域農道を北へ向かっていると、有明山が目の前に見えてきました。

路傍の牛 (Third  Edition)


別名‘信濃富士’ともよばれるカタチのいい山で、ここも一度は登って見たいけど、結構急登らしいので・・・。
で、今回登る燕岳はちょうどこの有明山の向こう側にある山で、里からは見えません。

7時40分頃、駐車場着。

路傍の牛 (Third  Edition)


第一駐車場はほぼいっぱいでしたが、なんとか一台分のスペースを見つけてクルマをねじ込みました。
こんなにクルマがあるってことは、登山道も賑やかなのかな?チョット不安です。

さっさと支度をしてから5分ほど歩いて登山口へ。

路傍の牛 (Third  Edition)

登山届をポストに放り込んでいよいよ緊張のスタートです。
だいたい登り始めは「ホントに登れるかな?」とか不安なもんです。
特に、今シーズンは初めからこんなトコロに来ちゃったし・・・。
実はここの登山道、北アルプス3大急登のひとつらしいですしガーン

で、いつものようにゆっくりのペースでスタート。あんまりペースを上げるとばてちゃうんでね。

・・・ところが、今回はなんだかとても足の運びが軽快・・・気のせいか?。
先行していた登山者の方々をどんどん抜いて行きます。
いつもなら後ろから追いつかれることはあっても、追いつく事はほとんど無いんですけどね。

第一ベンチ着。

路傍の牛 (Third  Edition)

ここまで25分。やっぱりチョット早い。
休憩も立ったまま一口水を飲んだだけで、3分ぐらいで出発。
あんまり調子に乗っていても後でツケが回ってくるのが怖いので、なるべく抑えぎみに登ります。

第二ベンチ着。

路傍の牛 (Third  Edition)

スタートから50分。やっぱり調子いいな~。
今年の春からウォーキングを始めて、さらにランニングまでやり出して続けてる成果がはっきり確認出来ました。こんなペースで登ってるのに、息も上がらないし、足も軽い。
それにじつは、4月の後半から今までに6~7kg体重落したんですが、その効果はやっぱり大きいね。

さらに、今回から新調したザックもとても背負い心地が良くてこれも調子いい一因かな。
真っ赤な色がヤル気にさせてくれるし(笑)

富士見ベンチ。

路傍の牛 (Third  Edition)

名前からすると、晴れてれば富士山が見えるのかな?今までワタシは見た事ないですけど・・・。


しばらく登ると尾根上の明るい道に出ます。

路傍の牛 (Third  Edition)

さらに進むと合戦小屋があります。

路傍の牛 (Third  Edition)


路傍の牛 (Third  Edition)

以前、この急登を登ってきて飲んだコーラの美味しさが今でも忘れられず、やっぱりいっときました。
350円・・・結構高いけど、やっぱり美味いね(笑)
・・・といいながら、横で売ってたスイカにはかなり心が揺れましたけどね・・・8っぴゃくえん・・・断念。


路傍の牛 (Third  Edition)


しっかり休んで(30分ぐらい?)再出発。

そこからわずかに登ったところで槍の穂先が見えてきました。
でも、ガスがかなり出てきててときどき隠れてしまいます。

路傍の牛 (Third  Edition)

この辺りまで来ると小さな花なども咲いていてキレイです。

路傍の牛 (Third  Edition)

合戦沢の頭。

路傍の牛 (Third  Edition)

残念ながらガスがかなり出てきて展望もあまり利かなくなってきました。

槍もさっきより大きく見えて来ましたが、ガスも多くなってきました。
今回、槍がちゃんと見えたのはこの時が最後でした。

路傍の牛 (Third  Edition)

さらに進むと燕山荘がすぐ近くに見えてきました。

路傍の牛 (Third  Edition)


そこからひと登りで燕山荘横の稜線上に出ました。


路傍の牛 (Third  Edition)

晴れていれば裏銀座から槍・穂高までドーンと視界に入ってくるはずなんですが、着いた時ほんの一瞬だけ見えてその後はガスが多くなってほとんど見えなくなりました。チョット残念ですが、それでも気持ちいい場所です。

ここから燕岳へ向けて稜線を30分ほど進みます。
登山道脇にはコマクサが咲いていました。

路傍の牛 (Third  Edition)

花崗岩が風化した白砂とハイマツの緑のコントラストの中に奇妙な形をした岩がとてもキレイです。
‘日本庭園のよう’と例えられますが、まさにそんな感じで、この雰囲気が大好きです。
ただ、晴れてればもっとキレイなんだけどね。

路傍の牛 (Third  Edition)


燕岳山頂到着。

路傍の牛 (Third  Edition)

登り初めから3時間50分。
以前登った時はいづれも4時間30分~5時間ぐらいかかってるので今回はかなり早く登れました。

天気が良ければ360°の大展望が楽しめる場所なんですが、あいにくのガスで景色は全く見えませんでした。でもまあせっかくなんでここで昼食のコンビニおにぎりをいただいてしばしのんびり。

待てど暮せどガスは晴れてこないんで、ぼちぼちと下山する事にします。
燕山荘までは写真を撮りながらのんびりと‘天空の散歩’を楽しみます。

路傍の牛 (Third  Edition)

燕山荘のすぐ下の斜面には花がいっぱい咲いていました。

路傍の牛 (Third  Edition)

下りはヒザが痛くなっちゃう事が多く登りより苦手なのでゆっくりと降りて行く・・・のがいつもなんですが、今日はやっぱり調子が良くて下りでも結構いいペースで降りて行けます。

下山の途中、登りの時にはガスって見えなかった有明山が見えました。

路傍の牛 (Third  Edition)

その後もかなり速いペースで降りていき、途中からはほぼ ‘駆け降りる’ 感じになってました。

そんなこんなで登山口に帰ってきたのは、登山開始から6時間40分。
登山地図のコースタイムでは8時間程の所ですから、かなり速いペースでした。

もちろん、早く登る事が目的じゃないし、どちらかといえばゆっくり景色や花を見ながら登りたいんですが、今回は普段のトレーニングの成果が出て楽に登れた事がいちばんうれしかったです。
ま、どっちみち今回は景色も見えなかったし、今シーズンもう一回ぐらい天気のいい日を狙って、ゆっくりと(泊まりでもいいかな)歩きたいな~。