皆さん、はじめまして。

私はkaz93-2606です。匿名でやらせてもらいます。

 

早速、タイトルのことについて触れようと思うのですが

私は吹奏楽で全国金賞を取ったことがあります。さらに、絶対音感・相対音感のハイブリッドです。(何を隠そう自慢です)

担当はチューバ、8年間一筋で部活動に明け暮れていました。

そこから3年間、途中で退部してからこれまでの吹奏楽経験からは距離を取った日々を送ってきました。

吹奏楽の界隈、ひいてはネームバリューだけでも結構有名な高校や大学にいたので調べたりしたらすぐ出てくると思います。(まあ、言いませんが)

 

ということでこれからよろしくお願いします。

 

まず、今回のテーマについて

 

「吹奏楽においてこれだけは吹きたかった曲4選」

これで行きましょう。

 

いろんな曲を演奏してきたのですが、吹奏楽で聴いたことはあっても演奏できずに終わってしまった曲がいくつかあり、その中でも今回は4つ厳選していこうと思います。

 

1.富士山−北斎の版画に触発されて−(真島俊夫)

第一志望です。また吹奏楽に携われるなら是非演奏したい一曲です。

作曲家の真島俊夫さんといえば吹奏楽出身であれば誰でも知ってる「宝島」を編曲したことで有名だと思います。2016年に亡くなられたというのも世代だったのですごく悲しいニュースであったことを覚えています。

さて、ではこの曲についてですが、なんといっても耳に残る「和」をイメージしたフレーズと、後半の雄大なテーマがとても印象的です。富士山という名前に恥じない濃密な曲で、やはりこの人は日本を代表する音楽家だと知らしめるようなクオリティです。

初めて聴いたのは2017年の『全日本吹奏楽コンクール』での東海大学付属札幌高等学校による演奏でした。

感銘を受けた、なんて陳腐な表現では表せないような素晴らしい演奏でした。他校ではあるものの天晴れと言わざるを得ないパフォーマンスです。今思い出してブログを書きながら聴いているのですが、思わず涙が出ます。ベタ褒めになりますが、吹奏楽人生で一番好きな演奏です。

YouTubeに公開されていますので、気になる方は是非聴いてみてはいかがでしょうか。あれを聴く側ではなく吹く側でいたら鳥肌がすごいだろうなと感じます。

 

2.カンタベリー・コラール(ヤン・ヴァン・デル・ロースト)

いい意味で長く感じる7分を堪能できる名曲。YouTubeで調べてからずっと吹いてみたいと感じている曲です。

作曲されたヤン・ヴァン・デル・ローストはベルギー出身の作曲家で、吹奏楽においても名匠です。代表曲には同曲をはじめ、『交響詩「モンタニャールの詩」』や『アルセナール』なども手掛けています。

余談ですが、『Arsenal』の読み方、私は中学の時に演奏した影響でアーセナルでした。

さて、ではこの曲についてですが、コラールと名前にあるように本当にコラール一本の曲です。テンポは63で4/4という、非常にゆったりな曲です。ただ、そこに秘められたpppからfffまで幅広い表現を持つ同曲は一回演奏するだけでも絶対に疲れるだろうなという謎の自信があります(?)

これまたコンクールからの引き出しになるのですが、関東第一高等学校の演奏が一番だと感じております。1994年と少し前のコンクールでの演奏で、まあ珍しい選曲なんです。というのも、昨今のコンクールでは技術力や演奏の難しさに重きを置きがちで、どちらかというと表現力一本の『カンタベリー・コラール』のような曲は敬遠されがちなんです。それこそ、演奏会の〆に使われたりのようなお客さんに聴かせるための曲で、勝負曲としてのハードルはすごく高いと思っています。

しかし、それを選び見事全国金賞を手にしたのは本当に偉業を成し遂げていると思っています。実際すごくいい演奏でした。

私も機会があれば吹いてみたいと思える一曲です。

 

3.華麗なる舞曲(C.T.スミス)

はい、ヤバそうな曲です。ここまで読んでくださっている方なら名前を聞いたことはあると思います。

相当な技術を必要とする同曲はハッキリとした連符を続けて要求される派手な曲です。でも吹いてみたいんです。(本音)

C.T.スミス(クロード・トーマス・スミス)はアメリカ出身の作曲家です。開幕ホルンから始まることで印象深い『フェスティバル・ヴァリエーション』と同じ作曲者でもあります。フェスヴァリも吹いてみたいなーと思うのですが、こっちを選びました。というより、フェスヴァリは大学の時にメンバーに選ばれなかっただけで吹いてはいます。チューバも序盤が凄くムズい。

さて、ではこの曲についてですが、序盤にも触れたとおり難曲として名高いです。華やかなファンファーレから始まり、どのパートにもタンギング力が必要とされます。ですが、吹き切った後の達成感は半端じゃないだろうと思い選びました。

あと、難しい曲って何をテーマにしてるん…?みたいな曲もあるのですが、この曲は結構分かりやすく耳になじみやすいだろうなと感じます。

岡山学芸館の『全日本吹奏楽コンクール』での演奏が印象深いです。高校生でこの曲を演奏できるのかというのも驚きなのですが、それ以上に高校の味が凄く出ているというか、下手に飾らない若々しさがめっちゃ好きです。これまで紹介した3曲すべてに言えるのですが、全国金賞を取って歴史にも名を遺すような演奏はやっぱり凄いのだと実感します。

改めて、この曲が演奏できるならマッピが溶けるぐらい練習して臨みたいと思いました。

 

4.ショスタコーヴィチ 交響曲第5番「革命」第4楽章

最後はこれです。というかこの楽章を吹いてみたいだけです笑

これまでの曲と違い、ザ・クラシックのような曲なんですが吹奏楽でもしばしば取り扱われる楽曲です。

ショスタコーヴィチはロシア出身の作曲家でロシア帝国、だったりソビエト連邦、だったりの時代に生きた、国を代表する音楽家の一人です。

彼の作った作品で一番インパクトのある楽曲なんじゃないかなと思います。多分曲の頭から繰り返される重厚なメロディーは聴いたことがある人も多いのではないでしょうか?ちなみに、「革命」はベートーヴェンの「運命」みたいなもので勝手に付けられた副題だと言われているそうです。

さて、この曲についてですが、音圧が非常に重要になる曲だなぁと思っています。高校時代に狂ったように吹いていたトロンボーンの人がいたのでその影響で知ったのですが、曲全体を通して聴いてみるとこれまた華やかな曲です。さらに、曲の第4楽章ということもあり、曲の最後を飾る楽章として相応しい終わり方だとも感じます。

私はこれきっかけでブリヂストン久留米の存在を知ったのですが、圧巻でした。マジで社会人楽団のなかでトップレベルで上手いと思います。2013年の全日本吹奏楽コンクールのものとなります。個人的に中低音に魅力のある楽団だと思っていますので、チューバを担当してきた私も憧れています。

 

というわけで、4曲出してみたのですがいかがでしょうか。

おそらく有名どころが多いのですが、やはり名曲は演奏されるということなんでしょう。吹奏楽をかじっている方であれば曲名全部知ってるー!って方も中にはいると思います。

全てYouTubeから演奏を聴くことができますので、是非調べてみてくださいませ。

 

次回は吹奏楽編パート2ということで、逆に、「今まで吹いてきて楽しかった楽曲」を紹介していこうと思います。

それでは。