男性の皆さんであれば、中高生の頃は授業中に妄想することといえばもう、同級生の女子のあんなことやこんなこと、そしてテロリストが学校に侵入してきたら…ということくらいしかないハズ。

しかし実際にはあのコやこのコは運動部や軽音部のイケメンに夢中だし、テロリストが授業中に侵入してくることもまずありません。

結局、夢は夢でしかないのです。

しかし、そんな中高生の夢であった、学校の中で敵と戦うという経験が、卒業後ン十年後に実現したのです。

いやあもうコレ完全に学校です！

ホント学校！

下駄箱はなくてもいかにも昇降口！

あ～あのコもドキドキしながらワシの靴のところにラブレターを置いたんだろうなあ。

そんな経験一度もなかったけどなあ。

教室！！！

机やイスはもう撤去されてますけど、本当に教室です。

今日はコスプレ撮影イベントと同時に開催されたファスガンゲーム。

ファスガンとは、ガンショップ「ファーストスナイパー」が提唱・運営する赤外線システムによるガンゲーム、その略称で「ファス・ガン」という名称です。

物理的なタマが飛ばないので、他のイベントとも共存できるというわけ。

ちなみにイベント全体は「ぼんじり」さんが主催しており、この廃校の利用も市役所と交渉してようやく実現したそうです。

素敵な機会をありがとうございます！

ゼロインは長い廊下を使用。

まあファスガンで言えばこれでも近い距離。

しかし今回、重大な忘れ物をしました。

それは銃本体（←あほ）。

今回の廃校サバゲのために、短くて取り回しが良く、それでいて撃って楽しい銃がいいだろうという思いで、新たにマルイのガスブロＭＰ７を新たに購入し、そこにサンプロジェクトのＣＯ２システムを組みあわせる予定でした。

で、ＣＯ２ボンベ類は持ってきたのに、肝心のＭＰ７が・・・

なので予備で持っていた次世代Ｍ４で我慢することに。

あほだホント。

ブリーフィング。

左右両方に校舎があり、中央のは「渡り廊下」。

この渡り廊下という響きも懐かしい・・・。

理科室？家庭科室？がファスガンの控室。

参加者は３０人以上（コスプレイベントにも参加の方もいらしたので、常時参加は２５人くらい）と盛況。

で、まずは普通に復活１回ありの殲滅戦。

２棟の校舎は渡り廊下と中庭（昇降口）でつながっていて、３階（一部４階）まで使えます。

そして、ドアに鍵がかかってない空き教室はどれも使えるので、もうどこから敵が現れるのか分からない。

校舎同士でも窓から撃ち合える（BB弾は届かないが赤外線は届く。ただし窓ごしだと反射で当たらないこともある）し、廊下を走る時も窓から見えないようにする必要もあったり。

個人的には、階段の上り下りが足にくるだろうなあと思っていたのですが、ゲーム中は夢中でそれどころではありませんでした。

最初は、経験者がセミオート縛り＋ライフ６、初心者がフルオート可でライフ１２というもの。

１ゲーム目は油断していたところに向かい側の校舎から撃たれて戦死、復活して敵がいると思う方に進んで警戒していたら、敵が後ろから回り込んできてやられ・・・

さすがにセミ限定だと、普通のサバゲと違いライフ制のファスガンでは、撃ち合っても相手のライフを削るのと引き換えにこちらは一撃で戦死してしまいます。

また、野戦では単独でこっそり行動してもうまくいくと敵を一方的に斃せたりしますが、こういうところだとあくまで連携！

なので相当に苦戦しました。

次のゲームでは、文字通り校舎内を走り回り、けっこう敵を撃ち減らしたか・・・と思うところで、階段の上に気配。

ン？と思ったら敵とでくわし撃ち合い。

お互い被弾して、また顔を出すか・・・と思って狙いをつけていたらまたその敵。

今度は一瞬でやられました。

階下を狙う参加者。

午前はもう１ゲームやってお昼休憩。

タマが出ないし校舎内なのでこんな軽装でも大丈夫。

というかむしろこれが正解？

気温は３０度くらい、湿度はそんなにないものの、やはり建物の中なのでそんなに風がなく、みんな汗ダラダラ。

でも、付近に自然はあるのに、蚊がいない。

向こうに見えるのは海です。

こっちはグラウンド。

いいところだなあ…。

ちなみにこの元・中学校、ワシの育ったところと同じ市内であり、ココはワシが通った中学校よりちょっと前に作られたということもあって、例えば廊下の床材とかドアとかが既視感ありあり。

あ～よく放課後にドロ巡（ドロ警）したな～。

それがン十年後に赤外線システムのサバゲだもんな～。

予想もしなかった将来がここに・・・。

昼食休憩の時、主催者サマからアイスのサービスが。

近くにお店などが全くないので助かります！

ランチは料理用のトマト缶だけの同行者。

これで塩が入ってるのだったら、暑い時期には最適かも。

午後はちょっと変わったゲームを。

まずは、総員エアコキ戦（そういう名前ではなかったですが）。

全参加者とも、マガジン総弾数１（マガジンは最大弾数分）で、初心者設定だと弾切れの時はオートローディングな所、今回は総員マニュアルローディングというもの。

つまり、

マガジンの底に貼り付けた磁石を、発光デバイスの特定の場所に当てることでローディングができるというもの。

つまり、１発撃ったらローディング、そんでまた１発撃ってローディング・・・というもの。

で、チームが３つに分けられ、しかもその人数は敢えてバラバラ。

ワシは最小の４人組（他は10人以上）になったので、コレはイカンとちょっとチームで戦術を考えました。

そこで・・・まずスタート地点の近くの教室に潜み、敵をやり過ごして敵２チームで戦わせて数を減らしてもらい、さらに油断したところで撃って出る・・・ということに。

そこで、ゲームスタートからしばらく空き部屋に潜むと・・・何度も何度も、曇りガラスごしに敵チームがドタドタと右に左に走るのが見えます。

もしドアを開けられたら…と４人でドアに狙いをつけたまま、１０分が経過しました。

あちこちで射撃の音と戦死の音がしていたので、ある程度は漸減できたはず。

頃は良し、ということで静かにドアを開け、左右確認、廊下に敵影無し。

しかしそこに索敵中の敵がやってきて・・・激しく撃ち合い…とはならず、それぞれ１発撃って引っ込んで装填、また撃って・・・なので射撃は散発的。

そんな中でワシは仲間とはぐれてしまい、階段で敵を撃ち階上に逃れて装填、追ってきた敵を撃ちまた階上に逃れて装填…を繰り返し、結局逃げ場がなくなってしまいました。

この時のドキドキ感、まあ多分に階段を上り続けたせいで息も上がっていた分も含まれると思いますが、そう、これですこれ。

この高揚感は廃校でのサバゲならではです。

次は立てこもり＆突入戦。

チームを二手に分け、攻撃側が外から突入し、防御側を掃討して隠れているファーストスナイパー社長を外に連行するというもの。

このターゲットもまた厄介で、人質ではなく敵の一味なので、銃を持って反撃してくるし倒さないと連行できないのです。

ちなみに午後は、初心者経験者ともにマニュアルローディング、ライフも同じとなりました。

まずは立てこもり側で、後輩K君と一緒に昇降口を両側から狙うことに。

で、突入部隊が顔を出したところで一撃し斃すも、次の敵にやられ戦死。

反対側のK君も同じ結末を迎えていました。

やはりこういう状況では、複数人で連携しないと話になりません。

裏は突入側。

昇降口に向けて走る突入部隊。

ワシはこの写真を撮った直後に、渡り廊下から撃たれて終了。

ちなみにこの時の昇降口を守る防御側は連携がうまく、突入部隊が次々と倒され、一向に昇降口より先に進めませんでした。

数年ぶりのサバゲでも意外に俊敏で、だいたい激戦の渦中にいた同行女子。

が…、

味方の援護の元に廊下に突入したら、↑の画像（ヘッドセットが赤く光ってる）の通り、瞬時にやられてしまいました。

他の突入部隊も次々と戦死。

奥に見えるのはカメラマン。

この奥に、なんと４人ものテロリストが連携して我々を阻んでいたのでした…。

が、あらかたテロリストが掃討され、それでも社長がいないので探す突入部隊。

が、結局は発見され中庭に引きずり出されました。

銃も楯も持っててやっかいなターゲットでした・・・。

女子ーズ。

いつもの野戦サバゲでは午後になると足首が痛くなってくる頃ですが、階段の上り下りが激しいのにまだ平気。

ただ、汗がひどい。

やはり軽装が正解ですね。

次はファーストスナイパー社長が鬼になるゲーム。

鬼はライフ５０で、鬼にやられたら１分待機の後、ゾンビとなって復活するというものです（復活して再度やられたら戦死退場）。

こういう「寝返り」ルールは、まさにファスガンならでは。

で、野戦でのこの寝返りは個人的には正直あまり好きではないのですが、ここは学校。

シチュエーションとしてまさにぴったりではないですか。

バケモノが現れ、そして仲間もどんどんゾンビになっていき襲ってくるという・・・。

さて。

先に社長がどこかに隠れ、ゲームが開始されると・・・

フォンフォンフォン！

「うわっ！」

「むこうの校舎！２階」

突然の射撃と戦死、そこで控室だった部屋は騒然と。

ただちに鬼退治に飛び出す参加者と、あとは戦死しゾンビで復活することになる仲間をすぐ斃すために狙いをつける参加者と・・・

鬼は相当に校舎内を走り回っているようで、あちらこちらと各所で射撃の音がし、そのたびにゾンビが増えていきます。

ヘッドセットの色でゾンビかどうかすぐ分かるように設定されています。

しかしこれは本当に恐怖。

仲間と連携して鬼を追い詰めようとしていても、その仲間がやられたらゾンビになってしまうのです。

その仲間「だった」ゾンビを倒さなければならない苦悩、自分もゾンビにされてしまうかもしれないという恐怖・・・。

ちなみにワシは、ゾンビから逃れて誰もいない所にきた所、階段から誰かが上がってくるな・・・と思って構えようとしたら、スパパン！フォンフォンフォン・・・！

鬼ぃ～！

というわけで社長はそのまま走り去っていき、ワシはゾンビとしての任務＝人間どもを斃すために歩き出したのでした・・・。

最後は四つ巴＆吸収戦。

４チームに分かれて対戦するのですが、敵を斃すと１分後に撃ったチームとして復活するというもの。

つまり、赤が黄を撃って斃すと、黄は赤として復活します。

なのでゲーム中に何度も色が変わるわけですが、最終的に最も多かった色が勝ちですし、究極的には１色に統一されれば完璧というもの。

もちろん忖度は禁止で、その色になったからにはその色の兵士としての任務をこなします。

で、水色チームでゲームスタート。

ワシが尖兵を務め、廊下を端まで進み、階段を上がります。

２階まではクリア。

さて横に移動するか上にいくか・・・というところで、じゃあ上に！

というところでまたワシが先頭で銃を上に向けながら向かっていくと…赤い光！

咄嗟に撃ち合ってダメージを与え、引っ込んで

「上に赤がいる！」

と叫びます。

もう一度確認しようとしたらスパパン！フォンフォン！

これでワシは、忠実な赤チームの兵士となりました。

ワシが復活待機しているうちに階上の赤と階下の水色で戦闘になり、水色チームが蹴散らされた模様。

そこでワシが復活し、これまでの仲間を斃しに階段をそろりそろりと降りていきます。

そして１人、また一人とかつての仲間を斃しました。

で、新たな敵を求めて廊下を突き進み・・・後者の反対側の端に達したところで階上の敵と交戦・・・そしてやられました。

そこで黄色として・・・というのを繰り返しました。

この寝返り吸収戦の特徴としては、戦死しても別の色で復活するため、復活待ちの１分間意外は休憩がないこと。

なのでもう、ホント息が上がりました。

最後のゲームで良かった・・・

というわけで、初めての廃校を使ったサバゲは終了。

陽も長いので、片付けで最後まで残ってもまだ明るい。

おまけに、ココは実家に近いしウチからも高速を使えば４０分くらいなのです。

いやあ、また参加したいな！

企画してくださった方、ご一緒した方、ありがとうございました！

夢の廃校サバゲ